ブランディングメール 2023年8月 | 株式会社クエストリー | 小さくても光り輝くブランドになる 

ブランディングメール 2023年8月

1日 4336【主体的な意志の力】
先行きの見通しが不透明です。目の前に「VUCA」の世界が広がっています。多くの経営者が自社の舵取りに苦慮しています。そんな時代を乗り切るには何が必要なのでしょうか。それは「主体的な意志の力」です。「こうしたい」「これを実現したい」、これを自分の言葉で発信しましょう。
2日 4337【VUCAの時代の3つの特徴】
VUCAの時代の特徴として、次の3つが挙げられます。①予測困難なことが発生する、②常識をくつがえす新たなサービスが生まれる、③これまでの成功体験が通用しない……いま起きているさまざまな事象を考えると、このことの意味がおわかりになると思います。
3日 4338【ミッションとビジョン】
VUCAの時代を乗り切りためのスキルやノウハウが紹介されています。どれも必要なことかもしれませんが、もっと大事なことがあります。それは自社の「ミッション」と「ビジョン」です。この二つが「コンパス」と「シナリオ」の役割を果たします。
4日 4339【自社が存在する理由】
VUCAの時代を乗り切るためのコンパスは「ミッション」、つまり「自社が存在する理由」です。これが不明確なままだと、乗り切る過程で心が折れてしまいます。社員の気持ちも一つになりません。自社は何のために存在しているのか?この問いかけをしてください。
5日 4340【自社が目指しているところ】
VUCAの時代を乗り切るためのシナリオは「ビジョン」、つまり「自社が目指しているところ」です。中小企業の経営資源は限られています。「必要のあるリスクは引き受け、必要のないリスクは避ける」これが原則です。そのためにも目指しているところをはっきり定めましょう。
6日 4341【変化に合わせて、進化させる】
「ミッション」と「ビジョン」の重要性はわかるけれども、「それに縛られると変化に対応できない」という声を聞きます。しかし、それは確立から逃げているだけ、目先のことに追われて手がつかないだけです。変化に合わせて、進化させるのがミッションとビジョンです。
7日 4342【「急がば回れ」の意味】
「急がば回れ」という言葉があります。「物事は慌てずに、着実に進めることが結果としてうまくいく」という意味ですね。経営状況が厳しくなると、目先のことしか見えなくなりますが、小手先では乗り切れません。何を軸にして「回る」のか?それはミッションとビジョンです。
8日 4343【ゆっくり、急ぐ】
「急いてはことを仕損じる」という教えがあります。その意味は「慌てて物事を実行すると、失敗に直結することがある」。経営には「ゆっくり、急ぐ」時期があります。変化の激しいいまこそ、自社の存在理由と向かうべきところを見定めましょう。もちろん「ゆっくり、急いで」です。
9日 4344【小手先よりも大事なこと】
小手先の取り組みは、その場しのぎの結果で終わります。さらに小手先の怖いところは、周りからごまかしと受け取られることです。回り道であっても、本道を行くことが、結局は早く成果につながります。小手先のテクニックよりも大事なことに目を向けてくださいね。
10日 4345【そんなに簡単ではない】
ミッションとビジョンを確立し、掲げ、社内に発信すれば、不確実性の高い時代を乗り切ることができるのでしょうか。そんなに簡単だったらいいでしょうが、それは無理な話です。ミッションとビジョンに基づき、仕事を改革しなければ成果にはつながりません。
11日 4346【宙に浮いた状態】
経営を推進する大きな力は経営者の意思です。意思というと根性論のように聞こえるかもしれませんが、そうではありません。文字で表現されたミッションやビジョンは宙に浮いた状態になりがちです。それを現場と結びつけるのは経営者が自分を主語にして、主観で語る言葉です。
12日 4347【自分を主語にして、主観で語る】
経営者が自分を主語にして、主観で語る言葉には、ミッションとビジョンを現場と結びつける力があります。いま起きている事象をミッション・ビジョンとつなぎ合わせて、「私はこう思う」と語ってください。社長の言葉に共感や反論が巻き起こることを歓迎しましょう。
13日 4348【受け止め、感じて、解釈する】
目の前で起きていることを、経営者が自分を主語にして、主観で語ることで、社員は自分なりに受け止め、自分なりの解釈をします。これを恐れる必要はありません。賛成を期待する必要もありません。大事なのは社員が受け止め、感じて、解釈することです。
14日 4349【共感者同士をつなぎ合わせる】
経営者が自分を主語にして、主観で語ることで、共感者が出てきます。大事なのはこの共感する人たち同士をつなげることです。「この人が語ることは、わたしが思い描いていることと同じかもしれない」、そう思う人の集まりから、新しい価値が生まれてきます。
15日 4350【この人は本気らしい】
経営者が自分を主語にして、主観で語ることが大事なのです。口当たりのいいことを語っても簡単にスルーされます。「正しい」「正しくない」などといった論議ではなく、「私はこう思う」という本音が伝わるかどうかです。「この人はどうやら本気らしい」、これが共感の第一歩です。
16日 4351【主観で語るとはどういうこと?】
経営者が自分を主語にして、主観で語るとはどういうことなのか。まずは、自分が何を、どう感じ、自分がそれをどうしたいのか?これを自分で考えることです。これを繰り返すことで、自分が伝えようとしていることが明確化され、相手にも伝わりやすくなります。
17日 4352【「わかれよ」という圧力はNG】
自分を主語にして、主観で語ることで、自分勝手といわれることもあります。これを恐れて、主体のない曖昧なことを語る経営者は共感を生み出せません。ただし「わかれよ」という圧力はNG。大事なのは、「私はこう思う、あなたはどう思いますか」をセットにすることです。
18日 4353【自分の意思を示す】
自分を主語にして、主観で語ることにアレルギーを感じる経営者がいます。しかし、逆だと思うのです。自分の意思を示さなければ、社員は自分とは関係ないと受け止めます。自分ごとにならないのです。ただし、主観で語るときに大事なことが三つあります。詳しくは明日のメールで。
19日 4354【ミッションやビジョンを前提にして語る】
経営者が自分の意思を主観的に語る際に気をつけることがあります。一つ目はミッションやビジョンを前提にして語ることです。そういう意味では、この二つが腹に落ちていることが極めて重要です。ミッションやビジョンに基づくひらめきを大事にしましょう。
20日 4355【ありのまま受け止め、感じる】
経営者が自分の意思を主観的に語る際に気をつける二つ目のポイントです。それは起きている事実をありのまま受け止め、自分が感じることを大事にすることです。分析やデータチェックは補完材料です。経営者の感情が含まれるのが自然です。経営者の感情が人を動かします。
21日 4356【押し付けず、過剰に感情的にならず】
経営者が自分の意思を主観的に語る際に気をつける三つ目のポイントです。主観的に語るのは、押し付けとは異なります。感情のおもむくまま、自分の意思を伝えることです。ただし、過剰に感情的になることではありません。恫喝や哀願などもってのほかです。
22日 4357【直感に基づく判断】
先行きの予測が困難な時代には何を基軸として判断したらいいのか。データ分析や市場調査も大事ですが、それらは結果から分析であり、先行きの見通しを示してくれるとは限りません。ならばどうしたらいいのでしょうか。全体を把握した上での、直感に基づく判断が求められています。
23日 4358【直感の落とし穴】
直感で判断というと、「大丈夫なのか」「曖昧な判断ではないか」といった反論が出ます。その多くは「考えるのが面倒になったので直感に頼ったのでは」という受け止め方です。自分にとって都合の良い判断を直感といっているのも同様です。これらは直感に頼るときの落とし穴です。
24日 4359【直感の判断に必要なのは熟考】
さまざまなノイズが経営の判断を騒がせます。根拠のない偏見も判断を迷わせます。「あれの方が得ではないか」「これはこうするものだ」……おいしい話に飛びついたり、偏見にとらわれて失敗するケースが後を断ちません。直感での判断に求められるのは「熟考」です。
25日 4360【熟考の4つのポイント】
熟考には4つの要点があります。①おいしそうな話は根拠を確認する、②さまざまな角度から検討する、③数字やデータの確認は人任せにしない、④長期的な視点から考える……これを繰り返した末にひらめいたものが直感です。インスタントで底の浅いアイディアは直感ではありません。
26日 4361【安岡正篤さんの「思考の三原則」その①】
3代に哲学者で思想家の安岡正篤さんの著書を数多く読みました。学んだことの一つに「思考の三原則」があります。物事を判断する際に留意すべき3つのことです。一つ目は「長期的に」……目先にとらわれずに、できるだけ長い目で判断することですね。
27日 4362【安岡正篤さんの「思考の三原則」その②】
物事を判断する際の三原則の二つ目は「根本的に」です。「枝葉末節にとらわれず、根本的に考えること」と安岡さんは述べています。行き詰まると、目の前の損得で判断しがちですが、概ねこの判断はうまくいきません。一時的な解決に過ぎません。
28日 4363【安岡正篤さんの「思考の三原則」その③】
物事を判断する際の三原則の三つ目は「多面的に」です。「一面にとらわれないで、できるだけ多面的に、できれば全面的に見ること」と安岡さんは述べています。わかっていてもなかなかできません。個人的には、三原則のなかで「多面的」が一番難しいと感じます。
29日 4364【体験した膨大な情報】
脳科学者によると、「直感とはこれまで体験した膨大な情報を処理して、正しいものを瞬時に意識に表出させるプロセス」のことです。「体験に基づく膨大な情報」に加えるとすると、異質な体験です。可能な限り異質な体験をすることをお勧めします。
30日 4365【借り物では共感は生まれない】
多くの経営者は勉強熱心です。勉強は大事ですが、学んだことを自分なりに咀嚼することがもっと重要です。読んだ本や聞いた話をそのまま語るのではなく、自分の頭で熟考する必要があります。自分の考えを「主体的な意志の力」で発信することで、共感が生まれます。
31日 4366【稚拙でもいいのです】
今月は不透明な時代に求められる「主体的な意志の力」について述べてきました。「自分はこうしたい」「これをやり遂げたい」ということを、稚拙でもいいので、自分の考えと言葉で語りましょう。「何としても実現したい」という意思の力が周囲を巻き込んでいきます。