ブランディング事例 -有限会社 西岡家具店- | 株式会社クエストリー | 小さくても光り輝くブランドになる 

CASE 01 カルチャー確立プロジェクト

えがおが集う場所を創造する

有限会社 西岡家具店(香川県観音寺市)
代表取締役 西岡政憲さん

家具・インテリア・雑貨の小売り/カフェ運営

西岡家具店ホームページ

https://n-oka.net/

経営理念「えがおが集う場所を創造する」を社員全員で共有する

観音寺市は香川県の西端に位置する瀬戸内海に面した人口約6万人の街です。エリアです。西岡家具はJR観音寺駅から、車で東に10分ほどのところに店舗を構えております。

家具職人だった祖父が1958年に創業したのが西岡家具の始まりです。2代目の父が小売業へ転換し、婚礼家具を中心に業績を伸ばしました。しかし、ライフスタイルの変化から90年代半ば以降、婚礼家具の売上が激減しました。

私は市内の高校を卒業後、大阪の家具店に修業に出ていましたが、2003年に父から帰って来て一緒に商売をして欲しい』といわれ、2003年に家業を引き継ぐため西岡家具に入社しました。経営状況は10年間利益が出ておらず、累積赤字が積み上がっていました。

社長就任時に経営理念「えがおが集う場所を創造する」を掲げる

入社した私の急務は経営の再建でした。限られた資金を活用し、2004年に、同業の中では比較的早く売り場へ生活雑貨のコーナーを設けました。家具を中心にライフスタイルを提案する店への転換を図ったのです。

2007年には、店舗の敷地内にあった家具工場跡地をカフェにして、地道に顧客を増やしていきました。2014年に社長に就任したときに掲げたのは「えがおが集う場所を創造する」という経営理念でした。

理念の背景には苦しい時期に「あなたから買いたい」と言われ、お客にとても喜んでもらえた経験があります。お客さまといい関係を作り、地域の人たちにとって「なくてはならない存在になる」という強い思いがありました。

信頼していた幹部スタッフなど6人が相次いで退職

家具の売上は徐々に持ち直し、生活雑貨やカフェとの相乗効果も出て、2016年には売上や利益などの実績で過去最高を達成しました。しかし喜びもつかの間、信頼していた幹部スタッフなど6人が相次いで退職していったのです。

当時はわかりませんでしたが、僕は顧客の笑顔にこだわって経営していたのですが、その裏でスタッフには顧客に対して無理に作り笑顔をするよう強いていたところがありました。その末の離反だったのです。

悶々としていた2017年に妻が取引先主催のセミナーでクエストリーの櫻田社長のブランディングの講演を聞きました。「ウチの会社にもブランディングが必要」と私に話し、連絡したのがクエストリーさんとの始まりです。

「社員全員が会社のことを真剣に考えてくれる」という喜び

2017年にブランディングクラブに入会しました。櫻田社長に会社の状況を話すうちに、課題は「カルチャー(企業文化)」にあることに気づき、2018年2月から6ヶ月間にわたる「カルチャー確立プロジェクト」をお願いしました。

櫻田社長にナビゲーションをしていただき、カルチャーについて社員全員で話し合う過程で「えがおが集う場所を創造する」を社内で共有することができました。結果的にはこの理念が自社のカルチャーとして育っていったのです。

何よりも社員全員が会社のことを真剣に考えてくれていることが、僕にとっては最高の喜びでした。これをきっかけとなり、社員が楽しみながら主体的に仕事に取り組める土壌が生まれ、次のステージに向かうことができています。