ブランディングメール 2022年10月 | 株式会社クエストリー | 小さくても光り輝くブランドになる 

ブランディングメール 2022年10月

1日 4042 やることとやらないこと
今日から10月。早いという言葉は使いたくないのですが、月日の過ぎるのは早い。クエストリーもそうですが、会員によっては前半終了で、下半期に入るところもあると思います。経営計画の見直しを行い、やることとやらないことを明確にしましょう。今月はミッションについての事例を交えて解説します。
2日 4043 最初の仕事はミッションの策定
ピーター・F・ドラッカーは、「リーダーの最初の仕事は、自らの組織のミッションを考え抜き、定義すること」だと提唱しています。なぜならば、ミッションの策定によって、組織全体の活動方針が決まるからです。ミッションは、経営者の夢ではなく「顧客や社会が求めているもの」、これがある企業は強い。
3日 4044 小さいからこそミッション
「小さな会社だからミッションは必要ない」、本当にそうでしょうか。小さな企業でもミッションを確立し、それを公開している会社はたくさんあります。公開することで、取引先や顧客に対して、自社のあるべき姿を表現し、ブレのない経営姿勢を示すことになります。小さいからこそミッションが必要です。
4日 4045 言葉にできていない、気付いていない
ミッション(経営理念)のない会社はこの世の中に存在しません。なぜならば、会社を経営するには必ず想いが必要だからです。社長一人の会社であっても、何かしらの想いや考えを持って行動しています。ミッション(経営理念)がないのではなく、言葉にできていない、もしくは気付いていないだけです。
5日 4046 WHYについての答え
「ミッションや企業理念はどこも同じようなものではないの」と思っている人が少なくありません。本当にそうでしょうか。誰もが知っている有名企業から地方でがんばっている企業のミッションと理念を紹介します。そこには「WHY=なぜ自分たちは存在しているのか?」についての答えが詰まっています。
6日 4047 note株式会社のミッション
今月はミッション(ビジョン)の事例を紹介します。まずは僕も利用しているnote株式会社です。ミッションは「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする(見出しのみ抜粋)」、ビジョンは「noteがあることで、人々は本当に伝えたいことに専念できるようになる」、シンプルでわかりやすいですね。 https://note.jp/n/n2f53a4aaa07d
7日 4048 ヤフー株式会社のミッション
ミッション、ビジョン、経営理念………表現はさまざまですが、事例から学びましょう。本日紹介するのはヤフー株式会社。ミッションは「UPDATE JAPAN 情報技術のチカラで、日本をもっと便利に。」、ビジョンは「世界で一番、便利な国へ。」。日本への強い思い入れが感じられます。 https://about.yahoo.co.jp/info/mission/
8日 4049 サントリーホールディングス株式会社のミッション
サントリーホールディングス株式会社のミッションです。まずは「水と生きる」というサントリーグループの約束があり、次にミッションとして「人と自然が響きあう」が示されています。独自の理念体系がまとめられているのが特徴です。大手企業のことと思わずに参考にしてください。 https://www.suntory.co.jp/company/philosophy/#mission
9日 4050 ファーストリテイリンググループのステートメント
ファーストリテイリンググループのミッションの前に掲げられているステートメントがいいのです。「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」。ミッションの解釈も具体的にまとめられています。以前、同社のミッションカードをいただいたことがありますが、プラスチックのカードでした。 https://www.fastretailing.com/jp/about/frway/
10日 4051 Googleのミッション
Googleのミッションは「Googleの使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにすることです。」、まさにど真ん中のミッションですね。ミッションとともに注目して欲しいのは、「Googleが掲げる10の事実」です。これが素晴らしいのです。 https://about.google/philosophy/
11日 4052 六花亭の経営理念
北海道・帯広市に本社があるお菓子メーカーの「六花亭」(マルセイバターサンドが好きです)の経営理念は、「仕事も遊びも一生懸命」、どんなに素晴らしい理念も掲げただけでは意味がありません。六花亭ではこの理念を起点に、何と7つもの仕組み・制度が実際に動いています。 http://www.rokkatei.co.jp/recruitment/outline/welfare/
12日 4053 株式会社リクルートのミッション
株式会社リクルートのミッションです。「まだ、ここにない、出会い より速く、シンプルに、もっと近く」、前半の部分はCMなどでもよく耳にするため、聞いたことがあるという人もいるのではないでしょうか。ミッションを対外的なPRにも活用して成功している事例です。 https://www.recruit.co.jp/company/philosophy/
13日 4054 伊那食品工業株式会社の社是
年輪経営で知られる伊那食品工業株式会社は、企業理念として次の社是を掲げています。「いい会社をつくりましょう?たくましく そして やさしく?」、実にシンプルで奥深い言葉です。同社HPには「いい会社」とはどのような会社なのかが具体的に掲載されています。 https://www.kantenpp.co.jp/corpinfo/corporate/philosophy
14日 4055 株式会社良品計画の企業理念
「無印良品」を展開する株式会社良品計画の企業理念です。「人と自然とモノの望ましい関係と心豊かな人間社会を考えた商品、サービス、店舗、活動を通じて、感じ良い暮らしと社会の実現に貢献する」。細部の解説はこちらをご覧ください。 https://ryohin-keikaku.jp/corporate/philosophy/
15日 4056 ファンケルの理念
無添加化粧品のパイオニア的存在の株式会社ファンケルの創業理念は、「正義感を持って世の中の『不』を解消しよう」、企業理念は「もっと何かができるはず」。「添加物をいっさい使わず、使う人の肌を美しくする本物の化粧品を」という思いから生まれた理念です。言葉一つひとつに使命感がみなぎっています。 https://www.fancl.jp/about/philosophy/index.html
16日 4057 経営の中心にあるもの
これまでの経営の中心にあったのは「売上・利益」でした。しかし、いまは「ミッションが経営の中心軸となる」、そんな時代を迎えています。売上・利益のために社屋や店舗、商品やサービス、接客や販売などがあるのではなく、それらはすべてミッションを実現するために必要なものなのです。
17日 4058 惹き寄せる力
ミッションには惹き寄せる力があります。ミッションには、人材はもちろんのこと、事業運営に必要なさまざまな資源を社内外から惹き寄せる力があります。例えば、「ミッションに共感したのでいっしょに働きたい」、そんな人材が増えてきます。ミッションへの共感が採用の基準になってくる時代ですね。
18日 4059 統合する力
ミッションには統合する力があります。世界観はミッションの実現の過程で統一されていきます。同時にミッションに集中することで、経営資源の無駄打ちが少なくなり、効率化が図れます。結果として、経営の安定化が可能となります。とくに中小企業にとってこのシナリオが効果を発揮します。
19日 4060 自走する力
ミッションには自走する力があります。ミッションが働く理由となることで、仕事が自分ごととなり、社員とチームは自ら動き出します。ミッションの翻訳、編集を通じて、判断基準が明確になります。会社や上司にお伺いを立てる必要が少なくなり、経営に圧倒的なスピード感が生まれます。
20日 4061 変化に負けないためのミッション
不確実性が高い時代においては、経営の大小は優劣ではありません。競合に勝つためのミッションではなく、変化に負けないためにミッションをつくりましょう。変化にはさまざまな要素がありますが、経営者が最も気をつけなければならないのは、ともに働く仲間の変化です。
21日 4062  バック・トゥー・ザ・ミッション
社内の変化に敏感になりましょう。手抜きによるつまらないミス、感情の行き違いによるトラブル、顧客不在によるクレーム………頻繁に発生すると危険信号です。そんなときには対処療法も必要ですが、やはりミッションに戻りましょう。自分たちの目指す在り方、大事にしている価値を再確認することです。
22日 4063 ミッションが経営の起点になる
日々そのものがミッションであり、どこを切り取っても、本気でミッションを実現しようとしていることが見える………経営者が敏感であるのはこの一点です。経営の起点がミッションの実現になっていれば問題なし、売上や利益が優先されているのならば、いつか必ず綻びが生じてきます。
23日 4064 ミッションづくりで大事な4つのこと
ミッションづくりで大事な4つのポイントを説明します。①大手と同じようなものにしないこと、②カッコよくつくろうとしないこと、③嘘っぽいものにしないこと、⑤好きでないことは入れないこと、④背負えないようなものにしないこと。これらをフィルターにして、ミッションを考えてください。
24日 4065 コストカットができる人材
「いい人材」の概念を見直しましょう。成長期に企業に求められたのは、早く、安く、スピード感を持って、商品やサービスを提供する方法でした。結果的に、求められたのはこれらを的確にこなすことができる管理業務、事務処理、対人処理の能力に長けた人材でした。しかし、それが限界に来ています。
25日 4066 イノベーションを起こせる人材
「いい人材」の概念を見直しましょう。成熟期のいま、コストカットを主軸とした経営が限界に近づいています。経営に求められるのは、高付加価値な提供価値をより多く生み出すことです。そのためには、既成概念にとらわれず、ミッションの実現のためにイノベーションを起こせる人材が不可欠です。
26日 4067 変化と同質化
「顧客のニーズを追いかけて、顧客の支持を得る」、これは商売やビジネスの原理原則です。しかし、変化が早く、不確実性の高いいまは、ニーズをつかまえたと思ってもすぐに変化してしまいます。すぐに競合も取り組み始め、同質化してしまいます。どうしたらいいのでしょうか、それは明日のメールで。
27日 4068 本気で愚直に取り組む覚悟
人によっては傲慢に感じるかもしれませんが、「自分たちが実現したいものを掲げ、その実現を目指す過程で、顧客や社会の支持や共感を得ていく」、不確実性の高い時代の経営にはこれが求められています。しかし、中途半端に取り組むと大きな怪我をします。本気で愚直に取り組む覚悟が求められています。
28日 4069 楽しく、おもしろい経営
20年間、中小企業のブランディングに取り組んで感じるのは、中小企業のブランディングの本質は「ミッション経営」 にあることです。競合との差別化を図り、勝つための経営はストレスだらけでしんどい。それよりも、自社の目指す在り方を、仲間とともに本気で愚直に目指す経営は楽しく、おもしろい。
29日 4070 変化ではなく進化させる
よく質問されることの一つに「ミッションは一度決めたら変えてはダメなのでしょうか?」があります。ミッションの本質そのものを変えるのではなく、表現を変えるのであれば問題はありません。本質そのものの見直しの場合は、変化させるのではなく、進化させるという視点で考える必要があります。
30日 4071 目的と手段を取り違えない
とても大事なことですが、これが案外こんがらがったケースが目立ちます。「ミッションを実現するために仕事がある」のであって、「仕事をするためにミッションがある」のではありません。ミッションの実現が目的であり、仕事はそのための手段です。これが腑に落ちると働く意味がガラリと変わります。
31日 4072 生き方を選ぶのは自分自身
「何となく経営をして、何となく仕事をして、何となく生きて、そして死んでいく人生」、「ミッションを実現するために経営をして、仕事をして、世の中の役に立つために生きて、そして死んでいく人生」、どちらがいいとか悪いとかということではありません。ただし、選ぶのは自分自身です。