小さな会社のためのブランディングの基本100 THEORY
【統合と統一の違い】
企業や店はさまざまな構成要素によって成り立っています。問われているのは、その一つひとつの構成要素に「選ばれる理由」が反映されていることです。
「選ばれる理由」に基づいてさまざまな構成要素を「統合」しましょう。しかし、これがなかなか難しいのです。
なぜならば、すべてを「統一」しようとするからです。統一とは、ただ一つの価値観を尊重し、全体がそれに従うようにすることです。当然、そこには意見の違いがあり、争いにつながる可能性があります。
一方、「統合」は、さまざまな違いを持ったものを一つの塊にすることです。ただし、一つひとつの自主性は保持しておくのが統合です。お互いの違いを認め、一つの目的に向かって思考を重ね、対話を繰り返し、共感を生んで行くのが統合です。