小さな会社のためのブランディングの基本100 THEORY
小さな会社の経営は、狭く、深く
「広く、浅く」という経営は、他社との同質化を招き、不毛な競争に陥りやすくなります。リソースが限られた小さな会社が、広範囲に手を広げることは大きなリスクなのです。
小さな会社が、絶対にやってはいけないのは、大きな企業と競争し、打ち負かそうとすることです。大手企業には豊富な資金力や人材、そして強力なブランド力があり、同じ土俵で戦うのは不利なのです。
仏教の教えの一つに「すべてを得ようとすると、すべてを全部」という言葉があります。経営にも同じことがいえます。
小さな会社の強みは、特定の分野に集中し、深く掘り下げていけることにあります。自社の強みを集中して磨き上げる「一点突破型」が特徴です。資源が限られていたとしても、自分たちだけが提供できる価値を追求し、他にはない強みを突き詰めることで、独自のポジションを確立することができます。
ただし、仏教の教えの通り、「手放す勇気」と「覚悟」が必要であることは言うまでもありません