小さな会社のためのブランディングの基本100 THEORY
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ブランド、ブランディングとは何か?
小さな会社が生き延びられる領域を見つけ出す
「誰を対象とし、どの領域で、どのような価値を提供するのか?」これに答えを出すことは、ブランディングの基本です。そのためには、「対象者の絞り込み」、「領域の設定」、そして「提供価値」の3つを考える必要があります。 お客さまが商品やサービスを支持し、それに対して喜んで対価を払ってくれる領域を明確にしましょう。大手がやらない、できないところこそが、小さな会社が勝ち残れる領域です。何としてもここを見つけ出しましょう。
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ブランド、ブランディングとは何か?
対象者の絞り込みは難しくない
対象者の絞り込みに躊躇する経営者が少なくありません。しかし、誰にでも良く思われたいとする経営は、自己満足に過ぎず、曖昧で印象が薄くなります。お客さまも「悪くはないけど、とくに良いわけでもない」といった中途半端な満足しか得られません。 対象者の絞り込みは「こんな会社と仕事をしたい」「こんな人にお客さまになってほしい」と考えることから始めましょう。また、仕事をしたくない相手やお断りしたいお客様を明確にすることも重要です。
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ブランド、ブランディングとは何か?
生き残るための条件は絞り込み
進化論のなかに「強い者が勝つのではなく、勝った者が強いのだ」という言葉があります。これは経営にも当てはまります。 小さな会社が勝ち残るには、勝ち残るための条件を見つけ出す必要があります。その条件とは「絞り込み」です。
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ブランド、ブランディングとは何か?
幸せの記憶のスタンプを押し続けてもらう
ブランドは「幸せの記憶」というスタンプを押し続けてもらうことを通じて成長していきます。しかし、誰もがが「幸せ」と感じる万能なスタンプは存在しません。あなたは自社の顧客にどのような「幸せのスタンプ」を押してもらいたいのですか。
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ブランド、ブランディングとは何か?
ブランドとは「幸せの記憶のスタンプ」
ブランドとは「幸せの記憶のスタンプ」であり、スタンプを押し続けてもらうための仕組みづくりがブランディングです。 この幸せの記憶のスタンプが繰り返し押されることで、お客さまはあなたのファンになり、その魅力を熱心に語り伝えます。
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小さいことの強み
生き残るための最短ルートは絞り込み
「強いものが勝つのではなく、勝ったものが強いのだ」という言葉があります。これは生物の進化について語られた言葉ですが、経営にも同じことがいえます。小さな会社が勝ち残るためには、最短ルートを見つけ出さなければなりません。その最短ルートこそが「絞り込み」です。環境や条件に左右されない分野に絞り込み、経営資源を一点に集中させることで、自分たちの強みを最大限に活かせます。
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小さいことの強み
小さな会社の経営は、狭く、深く
「広く、浅く」という経営は、他社との同質化を招き、不毛な競争に陥りやすくなります。リソースが限られた小さな会社が、広範囲に手を広げることは大きなリスクなのです。小さな会社が、絶対にやってはいけないのは、大きな企業と競争し、打ち負かそうとすることです。大手企業には豊富な資金力や人材、そして強力なブランド力があり、同じ土俵で戦うのは不利なのです。
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小さいことの強み
業界の常識とは異なる道を歩もう
世の中を見渡してみると、小さくても独自の価値を提供し、多くのファンから熱烈な支持を得ている企業が数多く存在します。それらの企業は大手がやらない、出来ないことに焦点を当て、業界の常識とは異なる道を歩んでいます。関心があるのは、目の前のお客さまと社員の喜びであり、業界の常識ではありません。周囲が「それは常識に反している」と感じても、その先にこそ新しい可能性性や顧客の共感を得られるチャンスがあると信じています。
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小さいことの強み
小さな会社は変化に対応しやすい
大企業は縦割り組織になりがちで、各部門の意見調整に時間を費やしてしまいます。結果的にリスク回避の意識も強くなります。 一方、小さな会社は、組織の壁が少ないため、すぐに膝を突き合わせて議論し、迅速に変化へ対応できます。朝令暮改は当たり前ととらえ、常に変化し続ける姿勢そのものが、大きなリスクを回避する最大の武器になるのです。
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小さいことの強み
チャンスという扉が開きやすくなっている
「危機」という言葉には、「危険」と「機会」の両方の意味が含まれています。いま起きている劇的な変化は、小さな会社にとって絶好の機会です。むしろ、小さいことが大きなスプリングボードになる時代なのです。 激変による急激な曲がり角に、多くの企業が戸惑いを隠せず、対応に苦悩しているかもしれません。しかし、小さな会社であれば、柔軟に曲がり切ることができます。一番の問題は、曲がり角に気が付かず、現状のままの経営を続けていることです。