ブランディングメール 2025年3月 | 株式会社クエストリー | 小さくても光り輝くブランドになる 

ブランディングメール 2025年3月

1日 4915【大きな変化の渦】
今日から3月です。大きな変化が世界中で起きています。それは決していい流れではありません。「いまだけ、金だけ、自分だけ」といった目の前のことしか考えない思考や行動であり、無益な争いを産み出しています。それらを不毛化する力として、今月は「シェア」について考えます。
2日 4916【人の集まる場をつくり、シェアしていく】
「シェア」を意識したのは、株式会社パドラーズのステートメントの「人の集まる場をつくり、シェアしていく」の確立に携わったときです。同社のシェアは、人と人との関係の在り方を主軸にまとめられましたが、同時に経営全般にいても大事なことだと思います。
3日 4917【基本は「分かち合う」】
シェアは「分かち合う」という考えが基本であり、シェアハウス(オフィス)、カーシェアなどに使われます。もう少し広くとらえたシェアエコノミーという概念も日常的に使われるようになってきました。しかし、経営においてシェアをどのように位置付けるかはいまだ不明確です。
4日 4918【シェアが求められる背景】
経営においてシェアが求められる背景について考えてみましょう。消費市場の行き詰まり、資源や自然環境の限界、所有への価値観低下などが思い浮かんできます。一つひとつは独立した課題でありながら、実は密接につながっています。明日からはそれらの課題を整理してみます。
5日 4919【所有への価値観低下】
ほとんどの先進国では、必需品から贅沢品までが容易に手に入るようになり、消費者の購買意欲は低下しています。さらに日本では人口減少に伴い、購入ボリュームも縮小しています。消費者はモノを所有することよりも、サービスを利用することに価値を見出す傾向が強まっています。
6日 4920【ターニングポイント】
欲しいモノがないという声の裏側にあるのは、モノが溢れかえるなかで、モノの価値そのものの低下です。これまで通り、何かを造ったり、品揃えしたりすれば、誰かが買ってくれるという仕組みが壊れかかっています。とくに大量生産、大量消費がターニングポイントにきています。
7日 4921【適性規模を見極める】
大量生産・大量消費が行き詰まるなか、単に規模の拡大を目指す経営が難しくなっています。適性規模を見極めることが非常に重要であり、これによって変化する市場環境に柔軟に対応することが可能になります。適正規模の経営は、長期的な成長と競争力の維持につながります。
8日 4922【複数の人や企業で共有する】
シェアは、経営においてはどのような意味を持っているのでしょうか?シェアとは、特定の資源や情報を複数の人や企業で共有する行為です。シェアは、物理的な物品や空間や場所だけでなく、情報やサービス、スキルや時間、人材や役割など、さまざまな形で適用されます。
9日 4923【他者と分かち合う】
シェアは、モノや情報を一人占めするのではなく、他者と分かち合うことを意味します。特定のリソースや利益を複数の人で分けることも、シェアの一部です。難しく感じられるかもしれませんが、友人や家族と食事を分け合ったり、SNSで情報を共有したりする行為もシェアに該当します。
10日 4924【所有を重視する価値観】
シェアの考え方は、現代の経済や社会の変化において重要な役割を果たしつつあります。しかし、所有を重視する価値観が根強く残っているのも事実です。多くの人々は、所有することに対して依然として強い欲求を持ち、所有することが安心感やステータスをもたらすと考えています。
11日 4925【シェアリング】
さまざまなサービスを個人間で共有するシェアリングは、資源を効率的に利用する手段として重要です。カーシェアやシェアオフィスなどは、個々の所有ではなく、必要なときに必要なだけ利用できる柔軟な利用形態を提供しています。あなたの事業でもシェアリングを考えてみてください。
12日 4926【新しい消費スタイル】
シェアリングエコノミーは、所有ではなく、共有を重視した新たな経済モデルであり、インターネットやテクノロジーの進化により急速に普及しています。例えば、ライドシェアや民泊サービスは、必要なときに必要なものを利用するという新しい消費スタイルを生み出しています。
13日 4927【持続可能な社会】
シェアリングは、環境への負担を軽減する役割を果たします。個々が所有する代わりに、共有することで、消費を抑え、持続可能な社会の構築に寄与します。しかし、個人間での貸し借りや共有に対する抵抗感も残っており、これがシェアサービスの利用をためらわせる要因となっています。
14日 4928【コミュニティの絆の強化】
シェアは、地域社会やコミュニティの形成にも寄与します。限られた資源を共有することで、相互の信頼関係が築かれ、コミュニティの絆が強化されます。弊社の仕事場がある谷根千エリアでは、不用品を箱に入れ「ご自由にお持ち帰りください」と書かれた取り組みを見かけます。
15日 4929【余裕が必要です】
シェアを重視した経営には、ある意味での余裕が必要です。それは経済的なものだけでなく、気持ちの持ち方です。中小企業が適性規模を維持することで、ニッチ市場や特定の顧客層に対して柔軟に対応できるようになります。これによって、無理することなく競争優位性を確保できます。
16日 4930【共同利用の促進】
商品やサービスを共同で利用することで、コスト削減と資源の効率的な活用を図ることができます。例えば、複数の企業が共同で設備を使用する「シェアリングエコノミー」を活用によって、初期投資を抑えつつ、競争力を高めることが可能です。中小企業にこそ必要な取り組みです。
17日 4931【顧客とのシェアリング】
顧客との間でリソースを共有することで、新たな価値を提供することが可能となります。顧客と協力して商品やサービスを共同開発し、顧客のニーズに応じた解決策を提供する。あるいは顧客同士が情報や経験を共有できるプラットフォームを提供する。これらもシェアリングです。
18日 4932【地域コミュニティとの連携】
地域内の他の中小企業や団体と連携し、地域課題を解決するための共同プロジェクトを立ち上げることが増えています。例えば、地域の特産品を共同で販売するなどの取り組みです。これにより、地域内でのシェアを生み出し、相互に利益を享受することが可能となります。
19日 4933【持続可能なビジネスモデル】
環境への配慮が高まるなかで、持続可能なビジネスモデルを採用することが求められています。具体例としては、リサイクルや再利用の取り組みを強化することが挙げられます。シェアリングの概念を取り入れることで、資源の無駄を減らし、環境負荷を軽減することができます。
20日 4934【シェア文化とは何か】
シェア文化とは、物やサービス、情報、空間などを、個人や組織が共有し合うことで、効率的な利用や新たな価値を生み出す文化を指します。背景には、所有から共有への価値観の転換があります。共有に重点を置くことで、経済的、環境的、社会的なメリットを追求します。
21日 4935【情報を共有するシェア文化】
シェア文化では、洋服や家具や車などのモノの共有、シェアオフィスやシェアハウスなどの空間の共有などが進行しています。さらにこれからは「情報の共有」「人的資源の共有」が急速に進むと思われます。まず情報を共有するシェア文化を社内に導入しましょう。
22日 4936【リソースの共有を促進】
社員間で情報やノウハウを共有できる仕組みを作りましょう。リソースの共有を促進することで、効率的な運営が可能となります。また、部門間で設備やツールを共有することで、重複投資を防ぐことができます。一つあれば共有できるのに各人が持っていることは少なくありません。
23日 4937【情報共有を行う理由と目的】
情報のシェアで、誰でも一定レベルの仕事をこなせるようになります。まず情報共有を行う理由や目的を明確に設定しましょう。例えば、業務効率化、属人化の防止、チーム間の連携強化などが挙げられます。これにより、共有すべき情報の範囲や優先順位が明確になります。
24日 4938【暗黙知の言語化】
情報のシェアのために、共有すべき情報を、形式知(言語化された知識)と暗黙知(言語化が難しい知識)に分類しましょう。暗黙知は、個人の経験や勘に基づく情報であり、言語化や共有が難しい性質を持っています。これを言語化し、形式知に変換することで、業務の属人化が防げます。
25日 4939【暗黙知を言語化する方法】
暗黙知を言語化するための具体的なポイントを解説します。まず、暗黙知を持っている人の業務プロセスや行動を観察し、どのような判断基準やスキルが使われているかを把握します。成功や失敗の具体例を挙げてもらい、その背景にある判断や行動の理由を掘り下げます。
26日 4940【対話を重ねて暗黙知を言語化する】
暗黙知を持つ人と他のメンバーが対話を重ねることで、言語化のヒントを得ることができます。例えば「なぜその判断をしたのか?」といった質問を繰り返すことで、具体的なプロセスを引き出します。手に入れた暗黙知は、具体的な手順やルールとして文書化しましょう。
27日 4941【正確に言語化する】
暗黙知を言語化する際は、具体的で実践的な内容にすることが重要です。抽象的すぎると現場で活用しにくくなります。暗黙知を持つ人が主体的に関与することで、より正確な言語化が可能になります。言語化が難しい場合は、実際の作業を動画で記録し、視覚的に共有するのも有効です。
28日 4942【シェア文化の導入のメリット】
シェア文化の導入のメリットを整理してみましょう。資源や情報を共有することで、無駄を削減し効率的な運用を可能にします。また、知識やノウハウを共有することで、業務の属人化を防ぐことができます。結果的にチーム全体のパフォーマンスを底上げする効果があります。
29日 4943【変化への迅速な対応】
シェア文化導入は、社員が柔軟な働き方を選択できる環境を提供します。例えば、ワークシェアリングの導入によって、労働時間の短縮やワークライフバランスの改善が期待できます。また、コラボレーションを促進し、新しいアイデアやイノベーションを生み出す土壌を作り出します。
30日 4944【ネガティブな側面】
シェア文化導入は、ポジティブな面だけでなく、ネガティブな面もあります。資源や情報を共有することで、個々の競争意識が低下する可能性があります。共有が不公平に感じられる場合は、不満や摩擦が生じることもあります。また、共有資源の管理が複雑化することも予想されます。
31日 4945【できるところから着手】
今月はシェアについて考えてきました。所有から共有への価値観の転換に伴い、事業にシェアリングの仕組みが求められる可能性が高まっています。また、仕事が俗人化しやすい中小企業においては、社内にシェア文化を取り入れ、情報のシェアから取り組むことが求められています。