ブランディングメール 2025年1月 | 株式会社クエストリー | 小さくても光り輝くブランドになる 

ブランディングメール 2025年1月

1日 4856【かつてないほどの大きな変化の年】
あけまして、おめでとうございます。今年も365日間、ブランディングメールをお届けします。2025年は、かつてないほどの大きな変化の1年になると思います。経営を支えるのは、社員、顧客、そして地域の住民です。「地域が味方になる」経営スタイルが大きな力となります。
2日 4857【地域の魅力や課題を把握しよう】
「地域が味方になる」経営を実現するには、まず企業が「地域の味方になる」ことです。住民の暮らしや地域の課題に寄り添い、「自分たちは何ができるか?」を考え、活動するのが、味方の役割です。そのためには、事業の足元である地域の魅力や課題を知ることです。
3日 4858【地域を深掘りする】
自分ではわかっているつもりでも、地域を深掘りすると、知らないことの多さに驚かされます。例えば、次の質問に答えられますか?「直近3ヶ月間に開業した店に行きましたか?」「中高生に人気のスポットを知っていますか?」「子育て中のママたちが集まるのはどこですか?」。
4日 4859【知っているつもり】
多くの人は、地域のことを「知っているつもり」になっているだけです。自分の情報が限られていることに、気づいていないのです。なぜ、関心や理解が不足しているのでしょうか?その要因は、「忙しさによる視野の狭さ」「地域の価値を軽視」「対話による情報収集の不足」です。
5日 4860【忙しさによる視野の狭さ】
地域への関心や理解が不足している一つ目の理由は、「忙しさによる視野の狭さ」です。日々の事業運営や経営課題に追われているので、地域に目を向ける余裕がないのです。目先の仕事で忙しく過ごしていると、地域で起きている変化や住民のニーズを見落としてしまいます。
6日 4861【地域の価値を軽視】 
地域への関心や理解が不足している二つ目の理由は、「地域の価値を軽視」しているからです。「地域経済は規模が小さい」と考え、地域外へ事業を展開する企業が少なくありません。もちろん、大事なことですが、地域の信頼や住民の支持を疎かにすると、経営の基盤が揺らぎます。
7日 4862【対話による情報収集の不足】
地域への関心や理解が不足している三つ目の理由は、「対話による情報収集の不足」です。地域の動向や住民のニーズを把握するには、住民や企業や行政との対話が欠かせません。積極的に対話の場を持たなければ、地域に眠っているビジネスチャンスを活かすことはできません。
8日 4863【フィールドワークの勧め】
地域を知るための基本は、「フィールドワーク」です。ネットの情報に頼り、本や資料を読むだけで、わかったつもりになっていませんか?実際に地域を歩いてみると、現実の状況がリアルに感じ取れますよ。明日から、実行の具体的なポイントや方法を紹介します。
9日 4864【谷根千を歩く】
クエストリーの仕事場は、谷根千(谷中・根津・千駄木)と呼ばれるエリアの、通称「へびみち」と呼ばれる道沿いにあります。谷根千は、商店街の老舗店と路地裏の新感覚の店が融合し、独特の雰囲気を作り出しています。歩くことで、地域外の来訪者を惹きつける要因が見えてきます。
10日 4865【SNSで地域を検索してみる】
「知っている場所なので、わかっている」という方が多いですね。しかし、SNSで地域を検索してみてください。例えば、X(旧Twitter)で、ハッシュタグ(#)をつけて地域名を検索すると、玉石混交の情報が出てきますが、そのなかに「おもしろそう」な場所や人やコトが見つかります。
11日 4866【地元の商店や飲食店を訪れよう】
「フィールドワーク」では、まずは地元の商店や飲食店を訪れましょう。「どのような店がにぎわっているか?」「どんな業種が不足しているのか?」を観察します。主要なスポットだけでなく、裏通りや住宅街も歩きましょう。地域の日常や隠れた魅力が見えてきます。
12日 4867【時間帯を分けて歩いてみよう】 
「フィールドワーク」では、朝、昼、夜といった異なる時間帯に歩くのも大事です。「どの時間帯の、どの場所に、どんな人が集まるのか?」が把握できます。一種の定点観測ですが、昼間だけではわからないおもしろさや潜在的な課題が浮かび上がってきます。
13日 4868【目的を持って歩こう】
「フィールドワーク」は、ただ漫然と歩くのではなく、具体的な目的を持って行ってください。例えば、「目立つ草花や植物は何か?」「子供たちはどこを通って学校に通っているのか?」などです。商売の視点も大事ですが、住民の目線で地域を観察すると、新しい発見があります。
14日 4869【五感をフルに活用:視覚・聴覚】
フィールドワークでは、五感をフルに活用しましょう。店舗、看板、街の色合い、建物の老朽化具合など、地域の雰囲気を目でとらえてください。人の会話、地元の方言、騒音や静けさにも、じっと耳を澄ませましょう。何気ないことのなかに、おもしろさが隠れています。
15日 4870【五感をフルに活用:臭覚・味覚・触覚】
フィールドワークでは、五感をフルに活用しましょう。季節の植物が発散する香りや、飲食店街に漂う匂いも、貴重な情報です。地元の食文化や特産品を実際に味わうのも欠かせません。地場産業の工芸品は、手に取り、肌触りを確かめます。新しい発見がありますよ。
16日 4871【人の声に耳を傾ける】
フィールドワークでは、五感のフルに活用をお勧めしますが、とくに大切なのが、人の声に耳を傾けることです。出会った人とは気軽に雑談しましょう。何気ない会話から、暮らしの楽しさや不満などが見えてきます。店主や働く人との会話からは、地域経済の動向も見えてきます。
17日 4872【新旧の声をバランスよく聴く】
地域の人々の声に耳を傾けましょう。長年地域に住んでいる人やお年寄りの話には、歴史や変遷に関する情報が含まれています。また、移住してきた人々の意見も貴重です。新旧の視点をバランスよく取り入れることで、地域を多角的に理解できます。
18日 4873【顧客との対話の機会を設ける】
地域を深く理解するには、顧客との対話の機会も重要です。例えば、「地域の困りごと」などのテーマを立てて、話し合いましょう。くつろいだ雰囲気の場所を選ぶことで、素直な対話が生まれ、自社が「地域の味方になる」ための具体的なヒントが得られます。
19日 4874【この地域で私たちに何ができるのか?】
地域のフィールドワークを通じて、印象的な場所や人や出来事に出会えたら、仲間と共有しましょう。ともに深掘りすることで、地域への理解と愛着が深まります。同時に、「この地域で私たちにできることは何か?」という問題意識が芽生えてきます。
20日 4875【他がやらないからチャンス】
「この地域で私たちにできることは何か?」という問題意識が、地域に根差す企業としての基礎となります。しかし実際には、多くの企業が「時間がない」、「効果が見えにくい」といった理由で、フィールドワークを実施していません。だからこそ、チャンスなのです。
21日 4876【相手研究・自分工夫】
ビジネスの基本は「相手研究・自分工夫」です。相手とは「顧客」を指します。しかし、相手を「地域」に置き換えて考えてください。自分たちで地域を深掘りし、得られたことから、新たな着想が生まれます。大きなことでなく、小さなことから、地域理解と経営革新を始めましょう。
22日 4877【パートナーシップ】
まず重要なのは、「地域とともに発展する経営」を目指す姿勢です。そして、同じ思いを持つ個人や企業とのパートナーシップを目指しましょう。目標に向かって協力し、活動を進めていくことです。すべての方針が一致していなくても、目指す方向性が共有できていることが重要です。
23日 4878【仲間との話し合いの場】
「地域が味方になる経営」を目指すパートナーと定期的に意見交換を行いましょう。主要なテーマは「この地域で私たちに何ができるか」です。把握した地域の課題を共有してください。廃棄物管理、環境保全、子供たちの居場所づくりなど、地域の最優課題を特定していきましょう。
24日 4879【多様な視点を取り入れる】
「地域が味方になる経営」を実現するためには、従来から関わっている人だけでなく、多様なバックグラウンドを持つ人材も必要です。いわゆる「若者、よそ者、バカ者」が集まることで、新しいアイディアが生まれると言われるように、多様な視点を取り入れることが重要です。
25日 4880【若者、よそ者、バカ者とは何か?】
「若者、よそ者、バカ者」はどうして必要なのでしょうか?若者は、斬新で新しく未来志向のアイデアと推進力を持っています。よそ者には、外部的な視点や俯瞰できる視座があります。バカ者は、奇想天外な常識にとらわれない発想と行動力が持ち味です。
26日 4881【新しい風を吹き込む】
「若者、よそ者、バカ者」というキーワードは、組織や地域に新しい風を吹き込むためのキーワードとしてしばしば用いられます。大事なのは革新に必要な要素です。慣れ親しんだ仲間だけの話し合いでは、「わかっている」「それは無理」「周りが許さない」などが頻出します。
27日 4882【独りよがりの論議を避けよう】
限られたメンバーだけで話し合うと、自分たちだけがおもしろいと思って盛り上がることがあります。ときには、地域の人たちの本当の気持ちからかけ離れてしまうことがあります。客観的な視点を持つ人が必要です。地域の問題だけでなく、経営においても同様です。
28日 4883【強力なリーダーシップ】
「地域が味方になる」経営を実現するには、企業全体で「地域の味方になる」ことです。そして、同じ思いを持つ仲間とともに、「何ができるのか?」を考え、行動しましょう。ところが、その目的を見失ってしまうケースが多く見受けられます。強力なリーダーシップが必要ですね。
29日 4884【地域を巻き込む】
地域を巻き込むとは、単に「地域のために何かをする」ということではありません。地域の人々と信頼関係を築き、共に目標に向かって進むこと。そのためには、ぶれない姿勢と行動が欠かせません。「あの人たちは真剣らしい」というような、共感や連帯感を生み出す活動が大切です。
30日 4885【エンロールメントとコミットメント】
ある方から教えていただいた言葉に、「エンロールメント」と「コミットメント」があります。本来の訳ではなく、意訳ですが、前者は「巻き込む」、後者は「覚悟を決める」になります。「地域を巻き込む」のも同じ、地域の味方になることを「覚悟」しましょう。
31日 4886【変化の時代の経営の支柱】
今月は「地域が味方になる」経営の実現には、まず企業が「地域の味方になる」ことを具体的に述べてきました。変化の時代の経営の支柱は、社員、顧客、そして地域の住民です。小さなことでいいので、「自分たちは、地域のために何ができるのか?」を考え、行動しましょう。