ブランディングメール 2024年10月 | 株式会社クエストリー | 小さくても光り輝くブランドになる 

ブランディングメール 2024年10月

1日 4764【どうしたら人が集まるのか?】
10月に入りました。3ヶ月後には新年を迎えることがいま一つピンときません。一日一日をていねいに過ごしましょう。今月のテーマは「人が集まる仕組みを考えよう」。以前も似たテーマを取り上げましたが、お客さまが来たくなるような仕組みを具体的に考えます。
2日 4765【「人を集める」から「人が集まる」へ】
「人を集める」から「人が集まる」への視点転換が大事です。一文字だけですが、この違いはとても大きい。人が集まる仕組みにはさまざまな要素が関係します。目的や状況に応じて計画を立て、複数の要素を組み合わせることで、無理なく人が集まってきます。
3日 4766【主語は誰なのか?】
「人を集める」の主語は集める側です。それ自体に問題があるわけではありませんが、集める側の意向が強くなり過ぎると、集めることが目的となり、興味のない人まで引き込もうとします。手段の多くは、安さやお買い得感、特典やメリットなどの損得を中心にしたものになります。
4日 4767【何に興味や関心を抱いているのか?】
「人が集まる」の主語は、集まる人たちです。誰でもが集まるのではなく、何かしらの興味や関心を抱き、そこに行くことを自ら選んだ人たちが集まってきます。大事なのは自社が保有しているなかで、何に興味や関心を抱いているのかをしっかりと押さえることです。
5日 4768【買うことの前に来たくなる】
買っていただくのは大事なことですが、来なければ購入は成立しません。ECサイトも見てもらわなければ、購入は生まれません。購入の前に大事になるのは「人が集まる仕組み」です。どうしたら来たくなるのか、見たくなるのか、明日から集まる10の要素を述べていきます。
6日 4769【①共通の目的や関心で集まる】
人は共通の興味や目的がある場所に集まりやすい傾向があります。イベントやコミュニティを成功させるには、共通の目標を持つテーマの設定が重要です。例えば、子育て中の母親向けには、「仕事と子育ての両立法」「子どもへの注意の仕方」など具体的な価値提案が必要です。
7日 4770【②魅力的なリーダーで集まる】
魅力的なリーダーがいると、人はそのリーダーを中心に集まりやすくなります。リーダーのビジョンや価値観が共有されることで、自然と人が集まってくるのです。ここでいうリーダーは必ずしも経営者ではありません。売場の責任者や仕入れ担当者がリーダーでもいいのです。
8日 4771【③コミュニティの形成で集まる】
コミュニティやグループを作ると、持続的に人が集まりやすくなります。定期的な集まりや交流の場を提供することで、参加者同士のつながりが強化されるからです。ワークショップやポップアップショップの開催、SNSのグループやフォーラムもこの役割を果たします。
9日 4772【④社会課題で集まる】
多くの人が参加している、あるいは関心を持っていることがあれば、人々は「自分も参加しなければ」と感じます。その一つが社会課題です。自社ができる範囲で、顧客を巻き込み、社会課題の解決に取り組みましょう。参加者が増えることで、さらに多くの人が引き寄せられます。
10日 4773【⑤限定性や希少性で集まる】
「限定◯名」や「期間限定」といった希少性を強調すると、「いま逃したら後悔するかも」という心理が働き、参加率が上がることが期待できます。ただし、いつも使える手法ではありません。頻繁に使うと、次でいいと感じられてしまうため、効果が薄くなってしまいます。
11日 4774【⑥感情的なつながりで集まる】
ディズニーランドが代表的な事例ですが、感情に関わる要素を含めることが重要です。例えば、イベントやコミュニティが「楽しさ」や「感動」、「安心感」を提供することで、人々はその場に集まりたくなります。感情体験を提供することがリピーターを増やす鍵となります。
12日 4775【⑦絞り込むことで集まる】
プロモーション活動は人が集まるための大事な仕組みです。自分ごとと感じてもらう工夫が必要です。書籍のタイトルがそのいい例です。「60代になったら取り組む……」「30代にやっておくべき……」など、対象者に適切に情報を届くことで、手に取ってみたくなります。
13日 4776【⑧楽しんでいる人の姿で集める】
人は楽しんでいる人や笑顔の人に引き寄せられます。商品だけの訴求がそれほど効果を生まない理由はここにあります。ここはひと工夫が必要です。商品を選んだ人、それを届ける人、購入して使っている人たちが、笑顔で楽しいと感じている様子を発信しましょう。
14日 4777【⑨遊んでいる場に集まる】
人は遊んでいる場に惹かれます。そこには楽しさやワクワク感があるからです。遊びを仕事にすぐ置き換えることはできません。仕事のなかに遊びの要素をもっと盛り込みましょう。仕事の話ばかりするのではなく、もっともっと楽しい会話や空間ができるように心がけることです。
15日 4778【⑩新しい出会いに惹かれて集まる】
新しい人と出会える場に人は集まります。なぜならば、人を通じていろいろな情報や知らなかった価値を得ることができるからです。例えば、自社が扱っている商品の作り手を紹介する機会もその一つです。商品のバックストリーには人は惹きつける力があります。
16日 4779【人が集まる4つのステップ】
今月は「人が集まる仕組み」を解説しています。人が集まる仕組みは「認知」「興味」「共感」「行動」の4つのステップから生まれます。ステップごとに施策が必要であり、それを着実に実行することで人が集まってきます。老子の言葉通り、「千里の道も一歩から」ですね。
17日 4780【個人のネットワークの活用】
人が集まる仕組みの第1ステップは「認知」です。人々があなたの存在を知ることが最初のステップです。この段階では多くの人に存在を認知してもらい、関心を高めることが重要です。さまざまな方法が考えられますが、個人のネットワークを活用することが最も有効です。
18日 4781【人柄がわかるコンテンツ】
人が集まる仕組みの第1ステップは「認知」ですが、すぐに広告や販促を思い浮かべる人がいます。重要ではありますが、大きなコストがかかり、継続できません。ローコストで発信できるのはSNSです。商品やサービスよりも、発信者の人柄がわかるコンテンツを発信しましょう。
19日 4782【認知されたい相手は誰か?】
人が集まる仕組みの第1ステップは「認知」です。幅広い人に知ってもらいたいという気持ちはわかりますが、数は限られても目指すべき顧客に認知されることの方が大事です。誰に認知されたいのかを明確にしましょう。対象者が絞られれば、認知される方法も絞られてきます。
20日 4783【考えが伝わるコンテンツ】
人が集まる仕組みの第2ステップは「興味」です。ありきたりの情報では興味は生まれません。昨日は「人柄がわかるコンテンツ」を紹介しましたが、もう一歩踏み込んで「考えが伝わるコンテンツ」を発信してください。好きな映画や音楽などを通じて考えを発信しましょう。
21日 4784【自分ごとと感じさせる】
人が集まる仕組みの第2ステップは「興味」です。人は自分ごとと感じたときに興味を抱きます。例えば「紅茶をお好きな方へ」というよりも、「毎日紅茶を飲まれる30代の女性へ」の方が対象は絞られますが、ドンピシャであれば「私のことかしら」と感じてもらえます。
22日 4785【経験に基づく事例】
人が集まる仕組みの第2ステップは「興味」です。人は漠然としたものよりも、具体的なものに興味を示します。その一つが「経験に基づく事例」です。例えば、自社の商品を実際に使って得た情報は、単なるスペックを超えた力があります。しかも、画像付きなら尚更です。
23日 4786【悩みや痛みに寄り添う】
人が集まる仕組みの第3ステップは「共感」です。共感を抱いてもらうには、相手の立場に立つこと、例えば、悩みや痛みに寄り添うことです。「すぐにきてほしい」「来なければ損」では警戒されます。まずは悩みに理解を示し、気持ちに寄り添うことで警戒心は解きほぐされます。
24日 4787【ストーリーにする】
人が集まる仕組みの第3ステップは「共感」です。映画を見たり、小説を読んだりしているうちに、ストーリーに引き込まれた経験がありませんか。ストーリーは説得よりもスムーズに心に届き、共感を抱きやすいのです。「なぜ、この仕事をしているのか」をストーリーにしてください。
25日 4788【自己開示が大事】
人が集まる仕組みの第3ステップは「共感」です。人は自分との共通点を見出すと共感を覚えます。そのためには発信側の自己開示が大事になります。これまでの経歴、趣味や特技、失費や挫折、これらをいい意味でさらけ出すことです。自分と同じだと感じると、一気に距離が縮まります。
26日 4789【行動を後押しするもの】
人が集まる仕組みの第3ステップは「行動」です。ここで初めてイベントや催事が効果を発揮します。ただし、売る気満々の内容では腰が引けてしまいます。「誰かに会える」「仲間が増える」といったコミュニティ的な要素が必要です。誰かの役に立つことも行動を後押しします。
27日 4790【質の高いコミュニケーション】
人が集まる仕組みの第3ステップは「行動」です。少し値段は高いけど、好きな店主とコミュニケーションが取れる方が良いという人が少なくありません。人と人のつながりが行動を決める要素になります。質の高いコミュニケーションのために顧客情報を活用しましょう。
28日 4791【行動を起こしやすくする工夫】
人が集まる仕組みの第3ステップは「行動」です。行動しようとしても、手順が複雑だったり、手間がかかったりすると、人は二の足を踏みます。具体的な行動(登録、参加、購入など)を起こしやすくする工夫が求められます。ただし、目指すべき相手に合わせた工夫ですよ。
29日 4792【紹介する仕組みづくり】
「人が集まる仕組み」の一つに紹介があります。参加者や顧客が他者を紹介する仕組みを設け、自然な集客のループを作りましょう。特典目当ての紹介は続きませんよ。紹介される側、紹介する側の双方が良かったと思えるようにすることです。誠実なお礼とおもてなしが基本ですね。
30日 4793【コラボレーション】
「人が集まる仕組み」の一つにコラボレーションがあります。関連する他のブランドや企業と協力し、認知・興味・共感・行動のステップを相互に広げる取り組みです。大事なのは、事業の目的がある程度共通していることです。損得を前提としたコラボレーションはうまくいきません。
31日 4794【人は人に惹かれて集まる】
今月は「人が集まる仕組み」について考えてきました。ここでいうところの仕組みは無機質な機械的な取り組みではありません。原理原則は「人は人に惹かれて集まる」です。仕組みに人の温もりや熱意が感じられなければ、一時的には集まってもすぐに去っていきます。