ブランディングメール 2024年8月 | 株式会社クエストリー | 小さくても光り輝くブランドになる 

ブランディングメール 2024年8月

1日 4703【業績は山あり、谷あり】
今日から8月、猛烈な暑さにお気をつけください。継続的に業績が伸び続けることはそうそうありません。やはり山あり、谷ありです。大事なのは業績が落ち込んだときにどんな手を打つかです。今月は「業績が落ち込んだときに着手する30のこと」をテーマにお届けします。
2日 4704【①数字で見る】
業績不振を察知するには、経営状況を数字で見ることが極めて重要です。不振の要因はさまざまです。財務状況や売上、諸経費などを細かく分析し、どこに問題があるのかを明らかにしましょう。原因がわかれば、業績悪化が深刻化する前に、要因に応じた対策を早めに練ることができます。
3日 4705【②計画と現実のギャップ】
業績数字の分析は計画と現実のギャップの洗い出しです。まずは事業計画と業績の比較、次に売上や経費の前年との比較、営業利益率の前年との比較などを念入りに行う必要があります。これらの比較や分析により具体的な業績不振の要因をリアルにつかまえられます。
4日 4706【③損益分岐点はどこか?】
自社の損益分岐点を見定めましょう。売上高が減少すると、粗利益額も同様に減少します。しかし、人件費をはじめとする固定費は、売上高や粗利益額の減少に応じて下がるわけではありません。どこかのタイミングで粗利益額と固定費が交わるポイントが生じると赤字に陥ります。
5日 4707【④無駄な経費の見直し】
業績不振に陥る大きな要因はキャッシュフローの不健全化です。キャッシュフローを圧迫する原因の一つが経費です。どこに経費が使用されているかをすべてチェックし、削減できるものがあれば速やかに実行しましょう。その際に重要なのは、必要な経費と無駄な経費を見極めです。
6日 4708【⑤資金調達を早めに】
業績不振の要因を探り、対策を打ってもすぐに成果が出ない場合もあります。それを考慮し、事態が深刻化する前に資金調達を行ないましょう。悪化してから金融機関に融資を申し込んでも断られてしまう場合が少なくありません。本当の危機に陥る前に資金調達の対策を練りましょう。
7日 4709【⑥撤退または縮小の決断】
不採算の事業や商品等の撤退または縮小はなかなか決断できません。かつては稼いでいた事業や商品であればなおさらです。しかし、今後の見通しがつかないのならば撤退や縮小を決めるべきです。一時的には売上や利益は減少しますが、労力と時間とコストを他に回せます。
8日 4710【⑦社員とともに課題を洗い出す】
既存の事業計画にこだわっていては後手に回ります。業績が伴っていないのならば計画の見直しが必要です。課題を洗い出し、関係する社員に改善計画の提出を求め、解決策をともに検討します。自分たちで解決策を明確にすることで目標達成の意欲が高まります。
9日 4711【⑧顧客の設定の見直し】
自社が提供する商品やサービスの対象である顧客の設定を再検討しましょう。ここが不一致ならば業績は伸びません。対策は前者か後者のどちらかを見直すことです。しかし、前者の商品やサービスの見直しは簡単ではありません。後者の顧客の設定の見直しに取り組んでみましょう。
10日 4712【⑨顧客のニーズの把握】
顧客の設定に問題がなくても、顧客の期待や要望と自社の取り組みが合わなければ業績は伸びません。自社の目指すべき顧客は何を求めているのか、ここをじっくりと検討する必要があります。ニーズに合わせて商品やサービスの提供方法を変える試みから不振脱却の道が開けます。
11日 4713【⑩競合先のリサーチ】
競合先に業績を持っていかれていませんか。相手の取り組み状況を調べましょう。主力商品がガチンコでぶつかっているのなら差別化が必要です。しかし、価格で競い合うことは最善の策ではありません。基本は顧客の求める価値です。購入された商品の使い方の提案もその一つです。
12日 4714【⑪解題解決は一つずつ着実に】
業績不振は複数の要因が複雑に絡みあって生まれます。一気に解決したいところですが、簡単ではなく、うまくいかないと気持ちが焦るだけです。一つずつ着実にクリアすることをおすすめします。一つの課題を解決するごとに、社内のモチベーションがアップしていきます。
13日 4715【⑫小さな課題をクリアする】
複数ある業績不振の要因は優先順位をつけて解決するのが定石です。その際に重要課題からと考えがちですが、まずは手が届きそうな小さな課題をクリアしましょう。なぜならば、一つの課題を達成することで、成功体験が生まれ、業績回復への歩みが着実になっていくからです。
14日 4716【⑬メンタルブロックを取り除く】
思い込みや既成概念が邪魔することを「メンタルブロック」といいます。既存事業に執着したり、業務がルーティン化したりしていると、自社内だけではいい解決策が浮かんできません。思い切って社外の意見に耳を傾けましょう。解決の道筋が見える可能性があります。
15日 4717【⑭新事業につぎ込む覚悟】
これまでの事業では業績回復の可能性が少ないのならば、異なる事業へ軸足を移す必要があります。しかし、事業の方向転換は大きなリスクを伴います。事業計画をしっかりと立て、会社に残っている資金やノウハウなどを惜しみなく新事業につぎ込む覚悟が求められています。
16日 4718【⑮強みを徹底的に活かす】
今月は「業績が落ち込んだときに着手する30のこと」をお届けしています。不採算事業の撤退と固定費の削減だけでは、社内は沈滞ムードになり、売上はますます下降する可能性があります。大事な打ち手は経営資源を自社の強みを活かせる事業や商品に集中させることです。
17日 4719【⑯伸びているところに集中する】
強みを活かすことは突拍子もない展開を指すわけではありません。業績不振のなかでも、売上が伸びている事業や商品があるはずです。ここに経営資源を集中することです。ただし、いままで同じではなく、対象者、客単価、提案方法などを見直す必要があります。
18日 4720【⑰行動を起こす】
「小さいことを重ねることが、とんでもないところに行くただひとつの道」、これは元メジャーリーガーのイチローさんの言葉です。困ったと頭を抱えているよりも、いまできる小さな行動を起こしましょう。行動しなければ変化は起きません。行動すれば次の一手が必ず見えてきます。
19日 4721【⑱社内の一体感】
業績不振の要因の一つに、社員の気持ちが一つになっていないことが挙げられます。バラバラだと感じたら、その理由を考えてください。方針が理解されていないのか?仕事の進め方で不満があるのか?同調圧力が強いのか?上司と部下の関係が悪化しているのか?……理由はさまざまです。
20日 4722【⑲チームをまとめる社員】
業績回復の要はチームをまとめる立場にある社員です。責任感が強い人ほど、業績が悪くなると一人で何とかしようとします。しかし、行きすぎるとチームはバラバラになります。業績回復は一人の力では成し遂げられません。チームをまとめる立場の社員とよく話し合いましょう。
21日 4723【⑳社員との定期ミーティング】
社員一人ひとりと月に一度は30分程度のミーティングを行いましょう。このミーティングでは、話すのは2、聞くのは8ほどの比率で聞くことに徹してください。「いまの会社の状態で何か思うところはありますか?」そんな問い掛けから業績不振の要因が見えてきます。
22日 4724【㉑目標の共有】
目指すべき目標は共有されていますでしょうか。目標が共有されることでチームは一体化しやすくなります。目標達成に不必要な非生産的な議論も減り、メンバー個人のやるべきことが見えてきます。一人ひとり個性も考え方も違うことを前提にして、いい仕事関係を作りましょう。
23日 4725【㉒明確な役割の設定】
メンバー一人ひとりに明確な役割の設定をすることもチーム力を高めるポイントです。メンバー全員が当事者意識を持って、担当業務に取り組むことで、チームとしての能力を最大限に発揮できます。また、お互いの役割を把握していると、補完し合う関係が生まれてきます。
24日 4726【㉓課題の共有化】
業績回復に向けて動き出すには、チーム内で解決しなければならない共通課題を明確にすることが重要です。チーム内に同じ課題に取り組む気持ちが芽生えてくれば、課題解決のための意見も出てきます。また、トラブルなどが発生してもチーム内で協力やフォローすることができます。
25日 4727【㉔自由で開かれた雰囲気を作る】
業績が落ち込むと、社内の雰囲気はネガティブになりがちです。ひどくなる前に手を打つ必要があるのですが、士気を鼓舞するような話し合いは効果的ではありません。仕事の話はなしの食事会(飲み会でもOK)を開き、自由で開かれた雰囲気を作ることの方が効果的です。
26日 4728【㉕経営判断のスピードを早める】
状況は刻一刻と変化しています。業績回復のためにはあれこれと迷っている時間はありません。経営判断のスピードを早めましょう。絶対的な正解はありません。現時点でいいと思ったことにまず着手し、結果を見ながら修正していく発想が必要です。
27日 4729【㉖試算表を理解する】
業績回復を速やかに行うには、試算表をよく理解することです。数字をしっかりと把握することで、経営資源の効果的な再配分ができ、業績回復への道が切り開かれてきます。また、数値に基づいた目標設定を行うことで、組織全体で共有し、チームの一体感を醸成できます。
28日 4730【㉗迷いは社内に伝播する】
トップが迷っていると、その迷いは社内に伝播します。自分が発する言葉に注意してください。曖昧な言い方や不安を感じさせる表現は避けるべきです。できること、できないことを明確にし、具体的な行動を示唆してください。そして、後は実行の確認、確認です。
29日 4731【㉘リストラは最後の手段】
経営の本質は人づくりです。できるかぎり人員削減も給料や賃金のカットもないことを前提として業績回復に取り組んでください。リストラは最後の手段です。どうしても行わなければならない場合は、残っている社員の心理面に配慮し、慎重に行う必要があります。
30日 4732【㉙ミッションの見直し】
業績回復はきれいごとではできない、本当にそうでしょうか?会社が存在する理由は何か?なぜ仕事をするのか?誰のために働くのか?……これらに対する明確な考えがないことが業績悪化につながったのではないでしょうか?業績回復の本質的な取り組みはミッションの見直しです。
31日 4733【㉚先ず隗より始めよ】
中国の古事に「先(ま)ず隗(会)より始めよ」という言葉があります。複数の解釈がありますが、「事を始めるには、自分からやりださなければならない。人に言いつける前に自分が積極的に着手せよ」という意味です。業績回復はトップが率先して取り組まなければ実現できません。