ブランディングメール 2024年7月 | 株式会社クエストリー | 小さくても光り輝くブランドになる 

ブランディングメール 2024年7月

1日 4672【生産性の向上が大きな課題】
今日から7月、今月のテーマは「生産性の向上」です。多くの企業で「生産性の向上」が課題の一つになっています。とくに中小企業は「生産性が低い」といわれます。なぜ低いのでしょうか。そもそも生産性とはどういう意味なのでしょうか。いっしょに考えてみましょう。
2日 4673【労働者一人当たりの生産性】
今月のテーマは「生産性の向上」です。少々硬い言葉が出るかもしれませんが、お付き合いください。生産性を測る基準には「労働者一人当たりの生産性」と「資源に対する成果を指す生産性」の二つがあります。中小企業にとっての課題は前者です。今月はこれを解説します。
3日 4674【中小企業の労働生産性は大企業の半分以下】
「労働者一人当たりの生産性」は、一般的には「労働生産性」と呼ばれ、多くの分野で中小企業は大企業より低いといわれています。中小企業をどう定義するかにもよりますが、中小企業の労働生産性は大企業の半分以下という数字の結果が出ています。
4日 4675【付加価値額(粗利益額)】
労働生産性の成果物は「付加価値(粗利)」です。「付加価値額(粗利益額)」は「モノやサービスの販売額(売上高)-外部から購入した費用」で、「付加価値労働生産性」は「付加価値÷労働投入量」で算出できます。難しく書いていますが、経営では当たり前のことですね。
5日 4676【付加価値労働生産性の算出】
「付加価値労働生産性」は「付加価値÷労働投入量」で算出できます。労働量を「労働人数」に設定すれば「労働者1名当たりの付加価値労働生産性」になり、労働量を「労働人数×労働時間」に設定すれば、「労働者1名1時間当たりの付加価値労働生産性」が算出できます。
6日 4677【付加価値労働生産性の事例】
4人の従業員が8時間で販売した商品の1日の売上金額が300,000円で、仕入原価などの外部購入費が140,000円だとします。このとき付加価値額は160,000円です。1日の従業員1人当たりの付加価値労働生産性は40,000円になり、従業員1人1時間当たりの付加価値労働生産性は5,000円になります。
7日 4678【生産性と効率の混同】
生産性と効率を混同している人が少なくありません。生産性はあくまでも「付加価値」のことです。「生産性の高い人は効率の良い仕事をしている」というのは確かな事実かもしれません。しかし、効率が良いから必ずしも生産性が高いとは限りません。ここは大事なポイントです。
8日 4679【売上にならなければ生産性はゼロ】
生産性は使える資源をすべて総合的に活かして、どれだけ新たな価値を生み出せるかを測るものです。一方、効率性はある作業に対して、労力、時間、資源などを無駄なく使いこなすことです。しかし、効率性が高くても、売上にならなければ生産性はゼロです。
9日 4680【労働生産性向上は目的、業務効率化は手段】
投入する労働力を減らしても、生産や販売する量や価値がいまと同じ、もしくはいま以上になれば、労働生産性が向上したことになります。労働生産性向上という目的のために、業務効率化という手段を活用するのであり、二つは切り離して考える必要があります。
10日 4681【日本の労働生産性の順位】
2022年の日本の「一人当たりの労働生産性」は、8万5329ドル(833万円)で、ポルトガルの8万8777ドル(866万円)、ハンガリーの8万5476ドル(834万円)、ラトビアの8万3982ドル(819万円)などとほぼ同水準。OECD加盟38カ国中の順位は、1970年以降で最も低い31位に落ち込んでいます。
11日 4682【少ない人員で効率的に仕事をする】
労働生産性の重要性が説かれる理由の一つは、少子高齢化が進み、出生率も減少傾向にあるいま、労働力や税収の確保がより困難になることが予想されるからです。少ない人員で効率的に仕事ができるように生産性を向上させることがどの企業にとっても課題です。
12日 4683【効率的な利益の向上】
労働生産性の向上のメリットは、業務が効率的になり、短期間で商品やサービスを仕上げられるようになることです。納期が短縮できれば、顧客満足度も高まり、効率的に利益を上げられるようになります。理屈ではそうなのですが、簡単ではありません。しかし、諦めたらダメですよ。
13日 4684【仕事と私生活の豊かな両立】
労働生産性向上のメリットは、無駄な作業や時間を省き、社員の労働負担を減らすことができることです。残業や休日出勤が多く、長時間労働をせざるを得なかった社員が、プライベートな時間を確保できるようになり、仕事と私生活を豊かに両立できるようになります。
14日 4685【人材不足に対応できる】
少子高齢化が進む日本では、人口の減少に伴って労働人口も減少します。その結果、人材不足に陥ることが予想されます。どの企業も人材確保が難しくなる状況下で、労働生産性を向上させ、少ない人数でも生産力を維持できる企業になることは、大きなメリットですね。
15日 4686【新規事業への投資ができる】
労働生産性を上げることは、労働力の削減、つまり人件費を削減できるということにつながります。削減した資金を新規事業に投資して、付加価値の高い事業へと成長させることができれば、さらに生産性を向上させ、企業運営によい循環を生むことができます。
16日 4687【限られたなかで収益を上げる】
今月のテーマは「生産性の向上」。少子高齢化による労働人口の減少や長時間労働の見直しなどの働き方改革が求められています。この環境下で持続的な成長を続けるには、限られた人員や資源で収益を上げるための「生産性向上」が重要となります。具体策を考えましょう。
17日 4688【ムダな業務の洗い出し】
生産性の向上でまず取り組むべきことは「ムダな業務の洗い出し」です。現場の意見を聞きながら、業務を棚卸しし、業務量や業務フローを正確に把握してください。その上で慣習的に続けられている重要度の低い業務や簡略化できる業務があれば、積極的に改善を図りましょう。
18日 4689【人材ごとの業務効率】
業務の見直しには、業務の全体像や流れを正確に把握することが重要です。同時に人材ごとの業務効率の確認も必要です。Aさんの生産性は高くても、Bさんが低ければ平均値は下がります。個人に生産性向上を求めるだけでなく、全体として向上する仕組みづくりが必要となります。
19日 4690【コスト削減は慎重に】
コスト削減による生産性向上は慎重に行う必要があります。計画性のないコスト削減では成果を維持することが難しくなるからです。コストも下げて成果も下がる状態になってしまっては、生産性が向上したとはいえません。やはりコスト削減は比較的余裕のあるうちに行うことです。
20日 4691【テンプレートやチェックリストの作成】
同じことを何度も繰り返す業務は、標準化、マニュアル化しましょう。テンプレートやチェックリストで時間やコストの削減が図れます。データの保存方法を統一することで探す手間が少なくなります。手間が省けるだけでなく、誰がやっても一定の成果が生まれます。
21日 4692【業務の標準化】
業務がマニュアル化されていないため、仕事にばらつきが生じ、結果的に時間の無駄が発生していることがあります。業務をマニュアル化し、誰が担当しても同じ品質を維持できる状態を作ることが大切です。また、マニュアルがあれば、ミスを未然に防ぎ、修正に費やす時間を削減できます。
22日 4693【適切な人員配置】
適切な人員配置は生産性に大きく影響します。業務内容に求められる技術や適性を持った人材が配置されていなければ、業務効率は当然低下します。一人ひとりが持っている資格や技術や経験の情報を管理しましょう。情報を確認することで適切な人員配置の計画が立てやすくなります。
23日 4694【ITツールの活用】
定型的かつ日常的に発生する業務を人の手で行なっていませんか?ITツールを活用することで、業務の自動化を図ることができ、生産性が向上します。いまは小規模事業者向けのアプリがたくさんあります。それほど大きな費用もかかりませんし、ITツールを活用しない手はないですね。
24日 4695【ノンコア業務のアウトソーシング】
事務処理など利益に直結しない補助的な業務を「ノンコア業務」といいます。この業務を外部にアウトソーシングすることで、社員が本来注力すべき業務にかける時間を生み出すことができます。社員がやるべき業務と外注できる業務を仕分けし、検討してみましょう。
25日 4696【コミュニケーションの場をつくる】
生産性向上に取り組んでいくと、どうしても「減らす」ことに注力してしまいます。同時に社員同士がコミュニケーションできる場、学び合う場、交流する空間を設けることも重要です。コミュニケーションの機会の創出は、長い目で見れば生産性向上につながります。
26日 4697【モチベーションを高める】
社員のモチベーションが高まれば、生産性が向上する可能性は高くなります。例えば、フレックス勤務やテレワークなど柔軟な働き方を取り入れることもその一つです。社員が働きやすい環境を構築し、社内の雰囲気が明るい状態を維持することは生産性向上につながります。
27日 4698【能力や技術力の向上】
社員の能力や技術力が現在よりも向上すれば、時間あたりの生産性は向上します。具体的な方法としては、資格取得の支援や各種の研修への派遣などが挙げられます。また、いまよりもワンランク上の業務の経験の機会を与えることも生産性の向上につながります。
28日 4699【人手不足は業務の見直しのチャンス】
人手不足になると必ず生産性向上の話が出てきますが、生産性を上げれば人手不足を補えるといった単純なものではありません。人手不足のときが業務の見直しのチャンスである理由は、関わる人数が少なくなれば、それだけ現状の業務内容を把握しやすくなるからです。
29日 4700【中間管理職を対象とした研修会】
中間管理職は会社の上層部と現場をつなぐ役割を持っています。当然、中間管理職の取り組みが部下全体にまで影響を及ぼします。中間管理職の生産性向上への意欲次第で、会社全体の生産性向上は大きく変わってきます。中間管理職を対象とした生産性向上の研修会を行いましょう。
30日 4701【人の持っている力を最大限に引き出す】
究極の生産性向上策は人の持っている力を最大限に引き出すことです。会社が実現したいこと、大事にしていることへの共感が原動力となります。本気で生産性を向上したいのならば、「自社の在り方=ミッション」の再確認と浸透・共感に力を注ぐ必要があります。
31日 4702【魔法の言葉】
生産性向上という言葉は魔法のように聞こえます。しかし、方策を実行するだけで向上するとは限りません。また、絶対的な方法もありません。複数の要素を組み合わせ、経過をデータに基づき確認しながら進める必要があります。小さな成果を積み上げることで、利益は上昇していきます。
30日 4671【潜在ニーズを発見する感度を高める】
今月は「顧客がまだ感じていないニーズを創造する」をテーマにお届けしてきました。顕在ニーズだけを追いかけていると、必ず同質化競争に陥ります。顧客の声、代の変化、社会の要望にていねいに耳を傾け、潜在ニーズを発見する感度を会社全体で高めましょう時。