ブランディングメール 2024年4月 | 株式会社クエストリー | 小さくても光り輝くブランドになる 

ブランディングメール 2024年4月

1日 4581【コンセプトを再構築する】
今日から4月、気持ちの良い季節です。しかし、経営環境は不透明で、先行きが見えにくのが現状です。大事なのは、自社の向かうべき方向を見極め、柔軟に実行していくこと。そのために重要なのが「事業コンセプトの再構築」です。今月はこのテーマでお届けします。
2日 4582【事業のコアになる価値】
コンセプトとは「事業を行う上での土俵」であり、「事業のコアになる価値を社内外と共有するために言語化したもの」がコンセプトです。これが不明確で曖昧だと、顧客とギャップを起こし、事業は空転します。あなたの会社の「コアとなる価値」は何ですか?
3日 4583【ギャップ解消の二つの方法】
事業コンセプトと顧客の求めるものがギャップを起こしているケースが目立ちます。ギャップ解消の方法は二つです。一つは顧客に合わせてコンセプトを見直しすることです。コンセプトは間違っていないと確信できるのならば、顧客を見直すこと、これが二つ目の方法です。
4日 4584【本部ではなくサポートセンター】
事業部門のコンセプト事例を紹介します。スターバックスコーヒーでは、管理本部を「サポートセンター」と呼びます。なぜならば、他社の違いは「人材」にあるからです。ミッションに共感し、実践しているパートナーを支えることがサポートセンターのコンセプトです。
5日 4585【目指すべき顧客の特定化】
「目指すべき顧客の喜びを最大化するために、自社は何ができるのか?」、これを突き詰めていくのがコンエプトを再構築です。まずは「目指すべき顧客」とは誰なのかを考えてみましょう。目指すべき顧客は特定化しなければ、自社ができることが見えてきません。
6日 4586【顧客の人物像を絞り込む】
目指すべき顧客を特定化しなければ、コンセプトはぼんやりとしたものになってしまいます。やはり大事なのは「絞り込み」です。年齢や性別、職業、住所、ライフスタイルなど細かく条件を決めていくことで、理想の顧客の人物像をより明確にすることができます。
7日 4587【スシローの顧客】
回転寿司の「スシロー」の使命は「うまいすしを、腹一杯。うまいすしで、心も一杯」」です。スシローの目すべき顧客は、うまい寿司を腹いっぱい食べたい人です。腹いっぱい食べてもらうには、低価格でなければ顧客の要望を満たせません。高級寿司店との違いはここにあります。
https://www.akindo-sushiro.co.jp/company/philosophy.html
8日 4588【「顧客の喜び」とは何か?】
「目指すべき顧客の喜びを最大化するために、自社は何ができるのか?」を突き詰めていく、これがコンエプトを再構築です。二つ目のフレーズの「顧客の喜び」とは何かを考えてみましょう。喜びにもいろいろあります。どんな状態になっていただくことが喜びなのでしょうか?
9日 4589【顧客の不満や問題に着目する】
顧客の抱えている不満や問題を知りましょう。不満や問題は解決してほしいニーズです。顕在化しているものは、すでにどこかが解決に着手しています。中小企業が着目すべきは潜在的なニーズです。そのなかにコンセプトのヒントが潜んでいます。
10日 4590【できたらいいなをプラスしていく】
「セブン銀行」のコンセプトは「できたらいいなをプラスしていく」。「お金が下ろせる」だけでありません。「電子マネーのチャージや残高確認」、「免許証やマイナンバーカードなど本人確認書類の読み取り」など、従来のATMの枠を超えたサービスを展開しています。
11日 4591【自社は何ができるのか?】
「目指すべき顧客の喜びを最大化するために、自社は何ができるのか?」を突き詰めていく、これがコンエプトを再構築です。三つ目のフレーズの「自社は何ができるのか?」を考えてみましょう。顧客の不満や問題をどのような方法で解決するのかの検討です。
12日 4592【実現可能なものを絞り込む】
顧客の不満や問題の解決方法は、自社の強みを活かし、実現可能性が高いものを検討する必要があります。実現が困難なものを設定してしまえば、実際に商品やサービスを提供できません。絵に描いた餅では、顧客はもちろん、関係者からも理解を得ることができません。
13日 4593【非日常的な体験】
ディズニーランドのコンセプトは「夢と魔法の王国」。従業員教育に力を入れ、コンセプトを軸にパーク全体が設計されています。パーク内から外の景色があまり見えないようになっていたり、時計の数を少なくしていたり、現実世界に意識が戻ってしまわないように工夫されています。
14日 4594【競合との違いを明確する】
コンセプトを再構築するときの注意点です。それは競合との違いを明確することです。市場にはたくさんの競合がいて、似たような商品やサービスが提供されています。違いを打ち出さなければ、人々の注目を引くことができます。同質化したコンセプトは大手では敵いません。
15日 4595【共通項を抽象化したキーワードで表現】
コンセプトの再構築では、目指すべき顧客、顧客の不満や問題の解決方法のなかに存在する共通項を見つけ出す取り組みを行います。共通項は抽象化したキーワードで表現していきます。抽象化することで、世界観が統一でき、伝わりやすいコンセプトが生まれます。
16日 4596【お母さんに嫌われないゲーム】
任天堂の商品コンセプトは「お母さんに嫌われないゲーム」。任天堂のゲームは「家族で楽しめる」「健康になれる」など複数の要素で構成されています。ゲーム全体の共通項を抽象化したキーワードから「お母さんに嫌われないゲーム」というコンセプトが設定されました。
17日 4597【顧客起点で考える】
コンセプトの再構築の原理原則は顧客起点です。まずは「目指すべき顧客の課題(困りごと)は何なのか」、この問いかけが極めて重要です。顧客の課題が明確になった後に、「課題を解決するには何をしたらいいのか」、これを考えることがコンセプトを再構築するプロセスです。
18日 4598【顧客不在のコンセプト】
失敗するコンセプトは、自分がやりたいことありきのコンセプトです。「こんなことをやってみたい、これが強みだ」という思いはわかるのですが、顧客の課題(困りごと)の解決にならなければ、誰も興味を持ってくれません。単なる自己満足に過ぎず、支持は生まれません。
19日 4599【二番煎じのコンセプト】
失敗するコンセプトは、二番煎じのコンセプトです。顧客の課題(困りごと)の解決になったとして、すでに他社が先行している場合は、よほどの資金力や人材力がなければ、ひっくり返すのは難しい。他社とは異なる解決策を見つけるか、顧客を変更するしかありません。
20日 4600【ニッチマーケットを狙う】
コンセプトの再構築において、小さな会社の強みを活かしましょう。それは顧客や顧客の課題(困りごと)の解決策を徹底的に絞り込むことです。大手企業はマスマーケットを狙わざるを得ませんが、小さな会社はニッチマーケットでも経営を成り立たせることができます。
21日 4601【セイコーマート】
北海道に特化し、業績を伸ばしている「セイコーマート」というコンビニがあります。道内に高密度の店舗や物流ネットワーク、直営店舗を数多く持ち、新商品の提供も迅速に行える体制を整えました。フランチャイズ加盟店が煙たがるような手間のかかる取り組みが成功のポイントです。
22日 4602【お金を払っても解決したい課題】
顧客が感じている(あるいは気付いていない)課題を徹底的に研究しましょう。「達成したいこと」「しなければならないこと」「苦痛や不満を感じていること」、この3つを明らかにし、「お金を払っても解決したい課題を見つけ出す」ことがコンセプトにつながります。
23日 4603【真の困りごとを見つける】
顧客自身も本当の困りごとをわかっていません。口にするのは「困りごとのようなもの」が大半であり、実はさほど困っていない場合も多いものです。顧客の言葉の背景にある状況や叶えたいものを深掘りすることで、「真の困りごと」にたどり着くことができます。
24日 4604【何がなんでも解決したい課題】
顧客の真の困りごとの解決策を模索する過程はワクワクの連続です。ただし、気をつけなければならないのは、顧客の困りごとから離れ、「自分たちのやりたい」が優先されてしまうことです。「何が何でも自分たちが解決したい課題なのか?」この問い掛けを忘れずに。
25日 4605【解決の代替案】
顧客の真の困りごとの解決で確認が必要なことがあります。それは顧客が課題を解決するためにとっている代替案です。なかには「何もしない」という代替案を採用している場合もあります。代替案で十分満足しているなら、新たな解決策は不要です。他の困りごとを探しましょう。
26日 4606【協業によって解決する】
顧客の真の困りごとの解決策が見つかっても、それを自社では実現できなければ、コンセプトとしては成立しません。簡単には諦めずに、他社とともに協業し、解決することも模索する必要があります。その際は取り組む相手との信頼関係がポイントになります。
27日 4607【akippa (アキッパ)】
困りごとの解決ではデジタルの活用が重要です。日常生活の困りごとから生まれた駐車場のシェアリングサービス「akippa (アキッパ)」は、空いている月極や個人の駐車場を15分から1日単位で利用できます。借りる方は安く駐車場を予約でき、貸す方は空きスペースで収益が得られます。https://www.akippa.com/
28日 4608【ファンが広げてくれる】
コンセプトに特徴を出すということは、顧客を絞り込むということとイコールです。小さな顧客の課題であっても、徹底的にこだわって解決することで、ファンができ、その魅力を口コミで広げてくれます。日本中、あるいは世界中から引き合いがある可能性もあるのです。
29日 4609【中小企業の出番とは?】
他社が面倒くさがること、小ロットで手間がかかること、大手が手を出しにくいこと……ここが中小企業の出番です。ただし、人海戦術のような方法では続きませんし、事業も拡大しません。デジタルの力を活用し、新たな解決策を見出しましょう。成功事例の研究が必須です。
30日 4610【仮説と検証を繰り返す】
今月は「コンセプトを再構築する」をテーマにお届けしました。まずは自社のコンセプトをチェックしてください。顧客が解決して欲しいと願っている課題と合致しているでしょうか?また、解決策は的確で意味があり、かつ合理的でしょうか?仮説と検証を繰り返してくださいね。