ブランディングメール BRANDING MAIL
ブランディングメール 2023年6月
- 1日 4275【視座・視野・視点】
- 今日から6月、1年間の折り返しです。今月のテーマは「視座・視野・視点」、不確実性の高い時代の重要なキーワードです。似ているようでいて、それぞれに異なる言葉の意味と経営に活かすポイントを解説しましょう。上手に使いこなせば、見える風景がガラリと変わってきます。
- 2日 4276【同じ風景を見ても異なる】
- 同じ風景を見ている二人がいます。「どんな印象だったか」と問いかけると、それぞれ異なる答えが返ってきます。なぜならば、見ている「視座・視野・視点」が違うからです。風景ならば個性ですませられますが、経営ではそうはいきません。
- 3日 4277【自分だけの考えに固執する】
- 視座が低く、視野が狭く、視点が固定されている人は、自分だけの考えに固執しがちです。別ないい方をすると、頑迷で、柔軟性に欠け、変化に対応できません。その対極にいる人は、変化への適応力が強く、どんな環境下でも一定のパフォーマンスを上げることができます。
- 4日 4278【視座とは何か?】
- 視座とは「物事をとらえる位置」や「物事を見る上での立場」のことを示します。例えば、自社の状況を一社員として見るか、社長として見るかでは、見えてくる課題が異なります。なぜならば、視座が高い状態は、物事を客観的にとらえ、俯瞰し、幅広く見ているからです。
- 5日 4279【視座の高さは環境によって変わる】
- 環境によって視座の高さが変わります。売上や利益といった数字だけが重要視される環境もあれば、数字の先にある社会への貢献を考える環境もあります。同じ環境だけにとどまっていると視座は高くなりません。環境を変えることが視座を高くすることにつながります。
- 6日 4280【責任の視座】
- 社長になった人の多くが「社長になって責任が重くなった」と語ります。社員のときにも責任はありました。しかし、社長の責任とは比べものになりません。社員のときには上司が助けてくれましたが、社長の責任は誰かが肩代わりはしてくれません。責任に対する視座が大きく異なるのです。
- 7日 4281【どの範囲で物事を見るか】
- 視野とは「物事をどの範囲で見るか」ということを指します。例えば、直近の1ヶ月で見るか、あるいは1年間という単位で見るか、これを「時間軸の視野」といいます。また、国内で見るか、世界で見るかという「空間軸の視野」もあります。複数の視野を持ちましょう。
- 8日 4282【視野が広い人の特徴】
- 視野が広い人は、世の中には自分とは異なる意見が数多く存在することを知っています。従って、偏見がなく他人の考えや意見を受け入れようとします。どのような状況に置かれても、ひとつの考え方に固執せず、ネガティブな感情にも惑わされません。
- 9日 4283【どの観点で物事を見るか】
- 視点とは「物事をどの観点で見るか」ということを指します。もっと俗っぽくいうと「目のつけどころ」です。例えば、仕事を「売上」という観点で見るのと、「やりがい」という観点で見るのでは、見えてくる課題が異なってきます。大事なのは、視点を固定せず、柔軟に転換できることです。
- 10日 4284【二人の営業マン】
- アフリカに靴を売りに行った二人の営業マンの報告です。Aさんは「ここでは靴は売れません。だってみんな裸足ですから」。Bさんは「至急ありったけの靴を送ってください。ここでは誰も靴を履いていません。全員が靴を買ってくれる可能性があります」、まさに視点の違いです。
- 11日 4285【高く、広く、多く】
- 視座が高くなれば、「ものを見る範囲」つまり視野が変わることになります。視野が広くなることで、視点の選択肢も増えます。「高い視座」と「広い視野」と「多くの視点」を持つことで、物事を俯瞰的にとらえることができ、状況を冷静に分析できます。
- 12日 4286【起点は視座の高さ】
- 不確実性の高い時代を乗り切るには「視座の高さ」が起点となります。視座が高い人は、全体像を把握し、より俯瞰した状態から判断を下すことができます。反対に、視座が低い人は、見える範囲が狭いため、選択肢の数も少なく、従来の考えに固執しがちです。
- 13日 4287【異なる環境に身を置く】
- 視座を高めるにはどうしたらいいのでしょうか。一つの方法は、これまでとは異なる環境に身を置くことです。仕事だけの閉じたコミュニティから飛び出し、仕事とはまったく異なるコミュニティに飛び込んではいかがでしょうか。海外に出ていくことも視座の高さにつながります。
- 14日 4288【対極から考える】
- 視座を高くするには、対極から考えることです。売り手ではなく、買い手の立場で考える。国内の見方ではなく、海外の見方から考える。機能ではなく、デザインから考える……考える軸を対極に置くことで、視座が大きく動きます。これが習慣になると強いですよ。
- 15日 4289【異質な体験に投資する】
- 視座を高くするには、身銭を切って異質な体験に投資することです。会社のお金での体験は切実感がありません。同質な体験からは納得感は生まれますが、視座を動かすことにはつながりません。半強制的に異質な体験に自分自身を追いやりましょう。新しい何かが閃きます。
- 16日 4290【時間軸を長くして考える】
- 視座を高くするには、自分とは異なる立場の人の意見に耳を傾けることです。どこからものを見ているかを意識して話を聞いてください。ハッとするのは思考の時間軸です。例えば、自分は1ヶ月で考えていたことを、相手は1年先から見ているということに気づきます。
- 17日 4291【見える風景が違ってくる】
- 視座が高くなることで視野が広がります。足元しか見えなかったのに、はるか遠方まで見えてきます。見える風景が違ってくると発想も広がります。例えば、自分のことしか考えていなかったのに、会社、地域社会、国内、世界から考えられるようになります。
- 18日 4292【行き詰まっていると思ったら】
- 視野が広がり、見える風景が違ってくるとどうなるでしょうか。これまで悩んでいたことが、実は小さなことだと感じられます。もう手はないと思っていたのに、まだまだ方法があることに気づきます。行き詰まっていると思ったら、視座を高くして、視野を広げましょう。
- 19日 4293【多面的に見る】
- 範囲だけでなく、多面的に見ることも視野の広さにつながります。富士山といえば、誰でも山頂から裾野までのなだらかな山並みを思い浮かべます。しかし、飛行機で上空から富士山を見たことがあります。そのときに、上から、下から、斜めから考えることの大事さを実感しました。
- 20日 4294【好奇心を発動する】
- 知識や経験の幅を広げることが、視野の広さにつながります。反対に、知識や経験が固定すると、視野は狭くなります。知識や経験に無駄なことなど一つもありません。視野を広げるために好奇心をどんどん発動させましょう。効率だけを考えたら好奇心は発動しません。
- 21日 4295【視点とは目のつけどころ】
- 視点とは何でしょうか?いろいろな考え方がありますが、要は「目のつけどころ」です。「視点がいい=目のつけどころがいい」ということです。人と同じところを見ているだけでは、同じような発想しか生まれてきません。意識的に視点をずらしましょう。
- 22日 4296【視点をどこに置くのか】
- 目的という視点もあれば、手段という視点もあります。視点が異なる人たちの話し合いは混乱します。混乱を避けるには「どこに視点を置くか」の確認が必要です。あるいは、手段を検討する際に視点を変えて「目的から考えてみよう」という投げかけも有効です。
- 23日 4297【相手の視点で考える】
- コミュニケーションがうまくいかない相手がいます。そのときには自分の視点ではなく、相手の視点で考えてみてください。すると、お互いに大事にしている点が異なっているのがわかります。それがわかれば、譲ってもいいかどうかも判断できます。逆もまた同じことです。
- 24日 4298【強みも弱みも見方次第】
- 強みと弱みは紙一重です。短所に感じている点も、視点を変えれば長所になります。例えば、優柔不断は慎重ともいえます。コツコツと継続できない性格は、一気にやりきる短期集中型ともいえます。ものは見方次第です。強みと弱みを両面からコントロールしていきましょう。
- 25日 4299【できたこと、できなかったこと】
- 視点を変えると世界が変わります。何かあったときに、できたことを数えるか、できなかったことを数えるか……どちらを選ぶかはあなた次第です。できなかったことを数えて自分を責めても何も生まれません。できたことに視点を移せば気持ちが軽くなります。
- 26日 4300【視点を変えてなりきる】
- 「視点を変える」ことは「行動を変える」ことにつながります。視点転換の実行は「なりきる」ことです。例えば、「自分はエンターテイメントな人間」と思ったら、それになりきってみましょう。話し方や所作や表情が変わってきます。視点を変えて、自分をプロデュースしましょう。
- 27日 4301【行き詰まった視座を高める】
- 視座を高めることは、視野の拡大につながり、視点の選択肢を増やします。多くの場合、行き詰まる要因は視座の高さにあります。立ち位置の異なる人ならば「どう考え、どう行動するのか」……ここを突き詰めることが視座を高くすることにつながります。
- 28日 4302【表面的なところを変える】
- 「視座、視野、視点を変える」ことは、スタイルを変えることにつながります。意識や考えは簡単には変わりません。悩んでいるのならば、思い切って表面的なところを変えてみましょう。ヘアスタイルやファッションや持ち物を変えることも視座、視野、視点の変更になります。
- 29日 4303【自己肯定感が下がる】
- 視座が低く、視野が狭く、視点が固定していると、自己肯定感が下がります。「どうせダメだ、誰にも認められない」こうなってしまうと負のスパイ流に入ります。周りにそんな人がいたときには、視座、視野、視点のどれかを変えることをアドバイスしてください。
- 30日 4304【日々の暮らしの工夫】
- 今月のテーマの「視座、視野、視点を変える」は特別なことではありません。日々の暮らしのちょっとした工夫で転換できます。料理をすることでも、散歩の途中でも変化は起こせます。大事なのは、自分の視座、視野、視点を客観的に見つめることです。これを習慣にしましょう。