ブランディングメール BRANDING MAIL
ブランディングメール 2023年1月
- 1日 4124 ブランディングで価値を高めていく
- 新年あけましておめでとうございます。年の初めですので、1年の予測的なことを述べたいのですが、正直申し上げて先行きは極めて不透明です。そんな状況のなかで、いままで以上に大事なのは、自社の価値を高めていく「ブランディング」です。今月は「中小企業のブランディング」について発信します。
- 2日 4125 中小企業こそブランディング
- クラブ会員には少ないはずですが、ブランディングは大手企業の取り組みやマスメディアを使った広告だと思っている人がまだ少なくありません。しかし、それは少々勘違いです。中小企業にこそブランディングが必要であり、広告はブランディングのほんの一部でしかありません。
- 3日 4126 すべてがブランディングの対象
- ブランディングの対象は商品やサービスのことだと思っている人が多いと感じます。企業はもちろんのこと、個人、NPO、団体、国、地域もブランディングの対象となります。世の中でブランディングの対象にならないものを探すことの方が難しいかもしれませんね。
- 4日 4127 値上げのいまこそ絶好の機会
- さまざまな分野で値上げラッシュが続いています。自社の経営努力で価格を維持するのは厳しい状況です。「価格を上げると客離れが起きる」という不安を感じている方も少なくありません。しかし、ポジティブにとらえれば、ブランディングに本気で取り組む絶好の機会です。
- 5日 4128 尖った存在になる
- 中小企業にこそブランディングが求められています。その理由はシンプル、ブランディングに取り組む企業が少なく、他との差別化がしやすいからです。自社の強みを顧客の価値に変換することで、選ばれる理由が明確になります。それを絞り込むことで「尖った存在」になれます。
- 6日 4129 尖れば発見されやすくなる
- 「尖る」という漢字をよく見ると、「大」の上に「小」が乗っています。資本力に勝る大と同じでは、小は選ばれません。小が大を越えるには、選ばれる理由を明確に絞り込んだ「尖った存在になる」ことです。徹底的に「尖る」ことで発見されやすくなります。
- 7日 4130 スモールスケールを武器にする
- 小が大を越えるには「尖る」ことが大事ですが、誤解されてはまずいのは小さければいいわけではありません。小さいことを逆手にとって、自社ならではの力に変えてこそ、小である意味が生まれてきます。スモールスケールを武器にしましょう。明日からその取り組みを解説します。
- 8日 4131 強みは「小回りの良さ」
- 小さいことの強みは何でしょうか。まず思い浮かぶのは「小回りの良さ」。中小企業には稟議書は必要ありません。そもそも稟議を通しているうちに状況は変化します。朝令暮改は当たり前、ときには「朝礼朝改」も必要です。状況に合わせてこまめに修正を繰り返す、これが中小企業のブランディングです。
- 9日 4132 大きな売上を目指さない
- 小さいことの強みは何でしょうか。「大きな売上を目指さなくていい」ことです。大きな売上のためには最大公約数的な大きな市場が必要です。中小企業の土俵はそこではありません。大手がやらない、手を出しにくい小さな市場に焦点を絞り、経営資源を集中化することが中小企業のブランディングです。
- 10日 4133 人的な濃厚なコミュニケーション
- 小さいことの強みは何でしょうか。それは「濃厚なコミュニケーション」です。しかも、人的なコミュニケーションこそ、中小企業の強みです。デジタルやAIを否定する気はありませんが、すべてがそれに変わるわけではありません。人々の機微に敏感に応えることが中小企業のブランディングです。
- 11日 4134 インナーブランディングによる全員力
- 小さいことの強みは何でしょうか。それは「全員力」です。外向きではなく、内向きのブランディングを「インナーブランディング」といいます。人数の多い大企業にとってこれは難問です。反面、人数の少ない中小企業は膝を突き合わせて話し合うことで、全員力を発揮できる土俵が生まれてきます。
- 12日 4135 目指すべき顧客を絞り込む
- 中小企業のブランディングの基本は「目指すべき顧客を絞り込む」ことです。顧客を絞り込まなければ、強みである「濃厚なコミュニケーション」が活かせません。不特定多数は大手の独壇場です。中小企業のシナリオは「特定少数」から始め、顧客満足度を高めることで「特定多数」に持っていくことです。
- 13日 4136 顧客の声に耳を傾ける
- 中小企業のブランディングの基本は「顧客の声に耳を傾ける」ことです。顧客の期待や要望を把握することはブランディングの原理原則です。ただし、「顧客がすべて本当のことをいっている」わけではありません。自社が実現したいミッションとていねいにすり合わせ、誠実に応えていくことです。
- 14日 4137 課題を見つけ出す
- 中小企業のブランディングの基本は「課題を見つけ出す」ことです。「答え探し」に躍起になる前に、自社のブランディングの課題を知ることがとても大事です。経営者の仕事は「経営の課題探し」といっても過言ではありません。「どこを押さえれば良いのか」という筋のいい課題を見つけ出しましょう。
- 15日 4138 現場から考える
- 中小企業のブランディングの基本は「現場から考える」ことです。多くの答えは現場にあります。それを忘れ、外部から解決策を得ようとする経営者が少なくありません。関わる人たちと現場を見つめることで、何をすれば良いかが見えてきます。警察の事件の捜査でいわれるように「現場百遍」ですね。
- 16日 4139 自社の強み探しをしよう
- 中小企業のブランディングの基本は、自社の「強みを活かす」ことです。強みのない会社はありません。強みに気付いていないだけです。強みは特別なものだけではありません。自社にとっては当たり前でも、第三者からは魅力的に感じられることはたくさんあります。自社の「強み探し」をしてください。
- 17日 4140 強みの掛け合わせ 中小企業のブランディングの基本は、「強みの掛け合わせ」です。一つの強みでは同質化してしまいますが、強みを掛け合わせることで、他にない独自の価値が生まれます。「100×100×100」で100万分の1の存在になれます。あなたの100万分の1の価値を見つけ出してください。
- 18日 4141 「強み=価値」とは限りません
- 中小企業のブランディングの基本は、自社の強みを「顧客の価値に変換する」ことです。よくある勘違いなのですが、「強み=価値」とは限りません。自社の強みが、顧客にとってどんな価値になるのかを考えましょう。あるいは、自社の強みを価値と感じてくれる顧客を特定化しましょう。
- 19日 4142 さまざまな要素を統一する
- 中小企業のブランディングの基本は、「統一する」ことです。ドミノ倒しをイメージしてください。一つひとつは小さなドミノもきちんと一列に並び揃えることで大きな力を発揮します。さまざまな要素を統一することで、世界観が際立ちます。もっと大事な統一は「考え方」であることをお忘れなく。
- 20日 4143 熱烈なファンは伝道師になります
- 中小企業のブランディングの基本は、「ファンづくり」です。ファンとは支援者のことであり、自社の何かしらを愛し、継続的に利用し、自社の価値を周囲に広げてくれる人たちです。いうなれば伝道師の存在です。ファンは「認知→関心→信頼→愛着→絆」という5つのステップを踏んで生まれます。
- 21日 4144 社員が自社のファンになる
- 中小企業のブランディングの基本は、「社員が自社のファンになる」ことです。社員が「ウチの会社が好きで、仕事を通じて貢献しよう」と思っていれば、少しくらいの荒波に揉まれてもびくともしません。何よりも社内の明るさが格段に違います。あなたの会社の社員は自社のファンでしょうか?
- 22日 4145 引くことで「らしさ」が明確になる
- 中小企業のブランディングの基本は、「引き算」です。自社の在り方を基軸に、「ふさわしくないもの、必要ないもの」を引き算しましょう。引くことで「らしさ」が明確になります。逆にあれもこれもと足していくと、不細工なパッチワークとなり、何者なのかが不明確になってしまいます。
- 23日 4146 やることを楽しむ
- 中小企業のブランディングの基本は、「とことん楽しむ」ことです。十字架を背負ったように仕事をしていませんか。苦虫を潰したような顔で働いていませんか。ただし、誤解しないでください。「楽しいことをやる」ではなく、「やることを楽しむ」です。考え方次第で楽しみにもなり、苦しみにもなります。
- 24日 4147 「愚直」は褒め言葉
- 中小企業のブランディングの基本は、「愚直である」ことです。「愚直」という言葉は国語辞典では「あまりに正直すぎて気が利かない、知恵がない、臨機応変の才がない」の意味ですが、ブランディングでは褒め言葉です。周りから「バカだなあ」と思われてもOK、OKです。
- 25日 4148 同質化競争は回避する
- 中小企業のブランディングの基本は、「同質化競争を回避する」ことです。とくに大手との同質化競争は命取りです。また、価格の同質化競争は不毛な戦いであり、体力を消耗させるだけです。他の成功事例をそのまま取り入れるのではなく、自社の価値に置き換えたらどうなるのか、この問いが大事です。
- 26日 4149 会社や店がブランドになる
- 中小企業のブランディングの基本は、「会社や店のブランディング」です。中小企業の経営資源は限られていますので、どこにフォーカスするかは大事な判断です。中小企業は、商品やサービスのブランディングよりも、会社や店のブランディングに取り組むことです。ここは大事なポイントですよ。
- 27日 4150 野面(のづら)積み型の組織
- 中小企業のブランディングの基本は、「野面(のづら)積み型の組織」です。同じようなタイプの人たちが、同じような発想と行動で仕事をしている金太郎飴型の組織では変化に対応できません。求められているのは、タイプの異なる人たちが持ち味を最大限に活かして仕事をする「「野面積み型」の組織です。
- 28日 4151 ミッションで選ばれる
- 中小企業のブランディングの基本は、「選ばれる理由づくり」です。選択権は顧客にあります。世の中の多く会社のなかからから選んでもらうには、「理由が必要」です。何を理由として選ばれたいのか。商品、技術、サービス、人材………最も大事な選ばれる理由はあなたの会社の「ミッション」です。
- 29日 4152 ブランディングに舵を切る
- 「余裕ができたらブランディングに取り組む」、この言葉を何度も耳にしましたが、まったく逆です。ブランディングに取り組むことが、経営を安定させるシナリオです。迷っているときではありません。ブランディングに舵を切りましょう。ブランディングに取り組むことを宣言しましょう。
- 30日 4153 他社に負けない経営
- ブランディングは勝ち負けの戦いではありません。他社に負けない経営ではなく、他者ができない経営に取り組むのが、中小企業のブランディングです。そのことを「怖い」と思うか、「ワクワクする」と思うかはあなた次第。まずは第一歩を踏み出さなければ、何もわかりませんよ。
- 31日 4154 中小企業にとっては経営そのもの
- ブランディングは、大手企業ではマーケティングの一部分ですが、中小企業にとっては経営そのものです。2023年も今日で1ヶ月が終わります。仕事を通じて価値を生み出さなければ、大荒れの環境下では中小企業は生き残れません。選ばれる価値を生み出すために不可欠なのがブランディングです。